季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
681: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/25(日) 11:59:22 ID:Y038A0Kxjs
ガイコツ「ひとぉぉつ!学園の平和を守る!」
花子「ふ、ふたぁつ!はわわ、セリフ忘れました!ごめんにゃ、噛んじゃった、ごめんなさい!」
スター「3つみんなの人気者☆ミ」
犬「相変わらずスターは演技がうまいッス!あ、次私の番だったッス!忘れてたッス!」
桜「七人合わせてラッキーセブン!ただいま参上!」
682: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/25(日) 12:00:54 ID:8E/OsEWieY
ガイコツ「ってゴルァ!台本通りやりやがれ!」
花子「はわわ、ごめんなさい!でも、その、セリフ長くて、覚えられなくて……ごめんなさい」シュン…
犬「あ、私台本なくしたッス!」
ガイコツ「ったく、テメェらちゃんとやりやがれ!だから俺達は嘗められんだよ!とりあえず、新しい台本だ!こんなこともあろうかと、花子のセリフは短いものに、雌犬の台本はなくさないように首に掛けれるようにしといたぞ!ゴルァ!」
犬「準備よすぎるッス!」
スター「流石ガイコツ!私達がめんどくさいと思うことを平然とやってのける!」
桜「そこに痺れる!けど憧れないィィ!」
ハート「……何だこれ」
チーム七不思議 VS 死神ハート
683: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/25(日) 12:03:52 ID:V8xW.j8Tvs
学校、また別の場所にて
そこもまた、放送室からは離れていた
スペード「テメェらのその妙な武器と、この俺の剣。さァ、どっちが強いか比べようぜ!」
そこでは、複数の教師がさすまたを持ち、死神スペードを威嚇していた
しかし、当の本人はそんな威嚇なんてものともしていなかった
スペード「おい、来ねェのか?じャァ、こっちから行くぞ」
684: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/25(日) 12:05:36 ID:Y038A0Kxjs
教師A「う、うおぉぉぉ!」
一人の教師がシビレを切らし、死神スペードに突撃する
スペード「迷いがある。遅ェ。ダメな攻撃だ」
死神スペードは剣の柄に手を置く
すると、教師達の持つさすまたはバラバラに切断された
教師B「な、何だこいつ、ヤバイぞ!」
685: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/25(日) 12:07:18 ID:uXoiEP5.4c
教師C「う、うわぁぁぁぁ!」
一人の教師の悲鳴と同時に、教師達は一目散にその場から逃げ出す
スペード「逃げてんじャねェぞォ!」
死神スペードは、逃げる教師達を追いかけようとするが
?「どぉぉこ見てるんでぇぇすかぁ?あなたの相手は私でぇぇすよぉ」
一人の少女に邪魔される
アマン「あなたを解して解して解して解して解してあげましょぉぉう」
スペード「ほォ、テメェは迷いのない、いい目だ。じャァ、テメェの剣と俺の剣、どっちが強いか比べようぜ!」
解し屋アマン VS 死神スペード
686: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/29(木) 08:18:15 ID:Y94rLx4y/E
更新スピードと比例してランキングの順位が下がっている気がしますが、まだ投票してくれる人がいるだけありがたいです
支援してくれる皆様、投票してくれる皆様、読んでくれる皆様、ありがとうございます
それでは、VS怪人アンサー始まります
687: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/29(木) 08:18:43 ID:EkZRbngOOM
学校、教室にて
大家「友君、今の電話は……」
友「解し屋アマンに電話した。俺と鏡の魂を渡す約束で」
テケテケ「解し屋アマンって、消えたんじゃないの?」
鏡「どうやらあたい達と同じように、復活したみたいだね」
口裂「だけど、大丈夫かしら?私と戦ってボロ負けの彼女が、死神に勝てるとは思えないわ」
友「勝てなくてもいい。男が後輩を助けるまでの時間稼ぎになれば」
688: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/29(木) 08:19:54 ID:dup4gf7dzA
アンサー「さて、もうそろそろ我輩も質問を出そう。今回は特別に一人が答えを言うだけで構わん。つまり、皆合わせて9回の回答の内、1つ正解が出れば全員助かる」
アンサー「ただし、答えると宣言したら絶対に答えてもらうぞ」
アンサー「さあ、質問だ。"我輩の、知らないことを教えてくれ"」
メリー「何でも知ってる怪人アンサーの知らないこと!?」
トリック「そんなの不可能ですわ!」
鏡「いや、怪人アンサーの質問には必ず抜け道があるはず。そうだね、これならどうだい?」
鏡「世界で一番美しい人」
689: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/29(木) 08:21:20 ID:YB/lT8ItTw
アンサー「残念ながら知ってるよ」
鏡「……!何で!?」
アンサー「おそらく君はこう考えたのだろう。世界に多数いる人種。その人種の中でも考えの違う個人。その中で一番美しい者など決められないと」
鏡「ああ、そうさ。じゃあなんだい?あんたは世界で一番美しい人が分かるって言うのかい?」
アンサー「いいや。世界で一番美しい人は"いない"。これが答えだ」
鏡「……!」
残り回答数8回
690: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/29(木) 08:22:42 ID:ss50EpOVDo
鏡「すまないね。迂闊だった。もう少し考えるべきだったよ」
友「そんなことねぇよ。俺はいい線いってると思ったし」
メリー「次はあたしが答えるよ!ずばり、八年後の今日の天気h」
源「その答えは止めた方がいいぜ。我が主よ」
メリー「どうして?源十郎」
691: 名無しさん@読者の声:2012/3/29(木) 08:24:04 ID:DjuoQuAmdo
郵便屋#garakuta
692: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/29(木) 08:24:28 ID:DjuoQuAmdo
源「そうだな。我が主でも分かるように簡単に説明すると」
メリー「今あたしバカにされた!?」
源「例えば、奴が八年後の天気は晴れと言っても、俺達には今それを証明することができない」
源「結果、本当は八年後の天気は雨だったとしても、奴が晴れでも曇りでも、答えれば知っているということになる。つまりこれは、奴にとってのチャンス」
メリー「……」シュー…ボン!!
テケテケ「メリーちゃんが頭使いすぎて爆発しちゃった!」
693: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:27:24 ID:UsbuU8CQ/I
やばい、寝ぼけてミスった
とりあえずトリップ変えます
694: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:28:09 ID:0KIaSY0dT.
源「それなら仕方ないな。我が主の順番を飛ばし、俺が答えよう。それでいいな?怪人アンサー」
アンサー「……ふむ、構わないよ」
トリック「まさか、それが狙いだったのですか!?」
源「さあな。さて、答えよう。そこの大家がジャンケンで出す手だ」
大家「ぼ、僕?」
源「生憎、俺はグーしか出せないんでな」
大家「なるほど」
695: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:30:18 ID:CxAn0VppZI
アンサー「ふむ、それでは始めようか。もちろん、大家君と戦うのは我輩だろう?」
源(もしも怪人アンサー以外の奴が大家とジャンケンすれば、怪人アンサーに先に答えを言わせて大家に違う手を出させることができ、俺達の勝ち)
源(怪人アンサーが後で答えを言うのは反則だからな。まあ、流石にここはツッコミをいれてきたか)
源「もちろんだ。だが、お前はどうやって答えを出す?」
アンサー「そんなの簡単だ。ジャンケンで我輩が勝てばいい」
源(勝負の方法は予想通りだな)
源「なるほどな。じゃあ、1回だと運の要素も絡むんで、10回だ。10回連続で勝て」
アンサー「10回?おいおい、その程度じゃあまだ運が絡むだろ?100回だ。100回連続で勝ってみせよう」
源(自分で難易度を上げた!?)
696: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:31:59 ID:ss50EpOVDo
三分後にて
大家「か、勝てない!」
口裂「50戦中、50敗!」
アンサー「どうする?次から目隠しでもしようか?」
源「……いや、降参だ。正直これ以上は時間の無駄だ」
源「我が主の順番を飛ばしておいてこれじゃあ……くっ、ざまぁねぇな」
アンサー「物事の結果を知っている我輩にその答えはよろしくなかったな」
残り回答数7回
697: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:33:52 ID:JN3GEsjmXI
友(どうすりゃいい?考えれば考えるほど分からねぇ!)
テケテケ(せめて何かヒントがあれば……)
口裂(有効だと感じる回答すら何も思い浮かばないわね)
大家(そもそも、この無茶難題な質問にすぐに答えられるわけがない)
トリック(こんなとき神様なら、なんと答えるのでしょうか)
女「みんな答えないの?なら、次は私が答えるね」
698: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:35:35 ID:2csgTXzvVI
女「私は今、どういう思いでこの教室を出たいと思っているでしょうか?」
アンサー「……!」
アンサー「……もちろん、男君を助けるためだろう?」
女「違います。早く晩御飯が食べたいからでした」
友「はぁ?」
アンサー「クッククク、クハ、クハハハハ!見事だよ!我輩の完敗だ!」
友「え?何?どういうこと?」
699: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:37:37 ID:SHIfJkK4AE
アンサー「我輩は物事の結果は何でも知ってるが、そこにどういう思いがあるかは知らない!」
アンサー「いや、しかし驚いたよ。こんなにすぐに答えられるとはね」
女「えーだってアンサーさんヒントたくさんバラまいてたじゃん」
テケテケ「え!?いつのまに!?」
女「まず、鏡の答えの時、何でも知ってる人なら絶対に使わないであろう言葉、"おそらく"とアンサーさんが言ってたでしょ?」
鏡「そう言われれば、確かに言っていたね」
700: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:39:57 ID:/M3MmV683k
女「そしてジャンケン勝負だけど、何でも知ってるんだったらアンサーさんが実際に対決しなくてもいいんだよ」
女「だって何でも知ってるんだからね。ジャンケンしている時に大家さんがグーを出すふりをしてチョキと見せかけてパーのような感じでグーという風に思っていたら、それに合わせてタイミングよくそう言えばいいよね?」
女「それができないってことは、人の心が読めないってこと。つまり、知らないってことだからね」
源(人の心が読めない、俺は無意識にそれを前提にしていた。いや、俺だけじゃない。ここにいる全員がそれを前提にしていたはずだ。それをこんな風に答えるとは……この女、我が主以上のバカか、それとも、天才か?)
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