季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
641: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:16:58 ID:XSPpxC1xLo
テケテケの視線の先には、一軒の家が
男「おい、どうした?」
その一軒家の庭にいる老夫婦を、テケテケは見つめていた
その老夫婦はテケテケ達に気づいたようで、近づいてくる
テケテケ「ごめん、男」
男「え?」
テケテケは勢いよく車椅子を飛び降り、近づいてきた老夫婦に抱きつき
テケテケ「ただいま、お母さん、お父さん!」
老夫婦の腕の中で、幸せそうに涙を流し、消えていった
642: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:18:30 ID:fCrP/vAiJc
北海道ホテルにて
口裂「そう、テケちゃんも消えちゃったのね」
男「…………ああ」
口裂「落ち込むのは止めなさい。幸せそうだったならよかったじゃない」
男「……でも、俺は……!」
口裂「大切なものっていうのは、大抵が失って初めて気づく。でもね、失ってから後悔しても、もう遅いのよ」
男「……ッ!…………何で、都市伝説は消えるんですかね…」
口裂「それは、私達にも分からないわ。そもそも、存在理由が分からないもの」
男「……そう、ですよね」
643: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:20:26 ID:lqlmnXPa..
家にて
メリーの恩恵により、男は自分の家の前に帰ってきていた
メリー「大丈夫?」
男「ん?ああ、大丈夫だ」
男(まさか、テケテケがいなくなって、こんなにショックを受けるなんて、思わなかったな)
男「ただいまー…」
鏡「よ、おかえり」
メリー「え?」
テケテケ「おかえり!」
男「は?」
644: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:22:06 ID:eUhamRjxLw
男「え?何でいんの?」
テケテケ「何か光に包まれたと思ったら、男の家にいたんだ」
鏡「あたいも」
メリー「よく分からないけど、よかったね、男!……男?」
男「ああ…!消してくれー!主に2レス前の俺を消してくれー!」
第三部 番外編 END
645: 名無しさん@読者の声:2012/3/11(日) 04:55:00 ID:SL6/QfI5Us
朝早くからご苦労様です!!
支援
646: 名無しさん@読者の声:2012/3/12(月) 03:07:28 ID:SRJWFPMCbs
鏡!テケテケ!良かった!
次は怪人アンサーか。
……怪人アンサーには恩恵を回避できる方法あるよね(ニヤリ
でもまあ物語のネタバレになっちゃあれだし
怪人アンサー編終わってオチが違ったら書き込む!
支援
647: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:30:40 ID:PtH21cG2bY
>>645支援ありがとー!
あなたも、朝早くから読んでくださりありがとうございます
>>646支援ありがとー!
たぶん、というか絶対にお乳がいます!
間違えました
絶対にオチ違います!
怪人アンサーに対しては、恩恵を回避するよりも、恩恵を利用するって感じになると思います
……たぶん
なので言ってくれちゃっていいのよ
648: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:31:35 ID:ResPR8T8fs
季節は冬――
人々が寒さから逃げ惑う季節
だが、クリスマスも目前に迫ったこの日、後輩は違う者から逃げていた
第四部 後輩編 START
649: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:32:44 ID:v5kCai5hlQ
路地裏にて
後輩(撒いた、か……?)
?「みーつけたー!」
後輩「!」
後輩は咄嗟に、近くにあったビール瓶を追跡者に投げつけ、怯んでいる隙に逃げ出した
650: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:34:07 ID:9SOWykGaXo
?「…つれないなー」
?「また逃がしたのか?ダイヤ」
ダイヤ「ハートは見つけてすらいないだろー」
ハート「私はお前と違い、見つければすぐに殺す」
ダイヤ「野蛮なことは嫌いなくせにー」
ハート「今回はまた別だ。何せあの女がこのままここにいられると、私達死神の一族の存亡に関わるからな」
651: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:35:25 ID:1AA1SO.fZY
学校にて
女「思ったんだけどさ」
友「?」
女「都市伝説が消えて、また現れた理由って何なのかな?」
男「今更だな」
652: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:36:52 ID:Crz6xJC852
友「まあでも、知りたいっちゃ知りたいよな」
鏡「あたいも知らないしね。気は進まないけど、あの男を呼んでみるかい?」
男「あの男?」
鏡「怪人アンサーさ」
653: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:39:02 ID:BzE0lQ9eHg
〜怪人アンサー〜
怪人アンサーとは、現代に相応しく携帯電話により呼び出される都市伝説です
十人が円形に並び、隣の人に電話をかけます
すると全員通話中になるはずが、一人だけは怪人アンサーに繋がります
怪人アンサーに繋がった人は、怪人アンサーにどんな質問でも答えてもらうことができますが、怪人アンサーからの質問にも答えなくてはいけません
もし答えられなかったら、体の一部分を持っていかれるようですね
?「知ってるよ」
654: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:41:13 ID:Q7vttFqj3c
〜怪人アンサー part2〜
しかしここ最近、怪人アンサーは欲張りになりました
怪人アンサーは、自分に対して質問してきた人以外の九人に対して質問するようになったのです
?「なるほど、今回はずいぶんと攻撃的なカタリヤのようだな」
ちょっと短くなりましたが、これで話は終わりです
?「別に構わないさ。我輩は我輩の都市伝説の内容がどう頑張っても短く終わることを知っている」
?「まだ見ぬ未来も、忘れた過去も、宇宙の外側も、星の始まる瞬間も、生命の終わりも、都市伝説の存在理由も、我輩は全てを知っている」
?「何故なら我輩は、
アンサー
"答え"だからな」
655: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:35:40 ID:gJJmjmSKaM
男「で、テケテケ達を学校に呼んでみたものの……」
一人目、男
二人目、女
三人目、友
四人目、鏡
五人目、テケテケ
六人目、メリー
七人目、口裂け女
八人目、トリック
九人目、大家
男「一人足りねー!」
656: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:36:50 ID:0KIaSY0dT.
口裂「何、その怪談」
大家「皿よりかは重大な一足りないだけどね」
女「まあ、最初に気付くべきだったよね」
友「適当にモブ連れてくるか?」
?「おい、誰か忘れてないか?」
男「お、お前は……!」
657: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:38:09 ID:OV6VKvhVKQ
十人目、源十郎
男「源十郎!」
鏡「最近目立ちすぎじゃないかい?」
口裂「というか、結局こいつはいったい何なの?」
トリック「まさか、同じタイプのスタンド……!」
男「ねぇよ、ねぇ」
658: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:39:39 ID:tZenqkdHEI
メリー「実は、源十郎は1人かくれんぼに使用されたぬいぐるみらしいよ」
口裂「へぇーそう。さっさと怪人アンサーを喚びましょうか」
男「自分から聞いといてスルー!?」
テケテケ「じゃあ、みんな携帯用意して!」
メリー「せーのっで隣の人に電話してね!」
女「じゃあ、いくよ。せーのっ!」
659: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:41:25 ID:Crz6xJC852
Prrr…
アンサー「やあ、君達が我輩を喚ぶことは知っていたよ」
電話からではなく、九人と一体の目の前から響く声
男「……こいつがッ!」
鏡「そうさ、こいつが奇人、変人、怪人アンサー」
口裂「私達都市伝説の間では、バラバラ紳士とも呼ばれているわ」
660: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:43:02 ID:ssZq/TH9Vg
長さの違う十本の腕
生えてるところは肩に背中に腹部に腰に
長さの違う六本の足
生えてるところは下半身にも上半身にも
大きさの違う口五つ
声が違うのは仕様です
いろんな形の目鼻眉
顔には一切ついていない
シルクハットに特注品の燕尾服
その中身は禁即事項
彼の正体怪人アンサー
奇人変人怪人アンサー
自分に足りないものを求め
今日も体を奪います
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