季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
638: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:12:44 ID:yVPaUx8QJg
三連休、最後の日
男とテケテケは、当初の予定通り二人きりで北海道を見て回ることにした
テケテケ「Booys,be ambitious!」
男「クラーク博士のマネか?」
テケテケ「ううん、お父さん犬」
男「確かに北海道犬だけども!ってか、それ言ってたのだいぶ前だろ!」
639: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:14:07 ID:m39nCD4Sqo
摩周湖にて
テケテケ「ボス。あまり むねばかりみていると ヘンタイだとおもわれますよ。 ここは ぐっと ガマンですよ。」
男「誰がボスだ。あと、この季節に水着の女性はいねーよ」
男「ってか、読者はこのネタ分かるのか!?」
テケテケ「むしろ、何で男が分かるの?」
640: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:15:26 ID:RXvz35mO86
テケテケ「あの後ショッピングとかも行ったし、今日は楽しかったね!」
男「…昨日、鏡が消えたことについては、あまり悲しまないんだな」
テケテケ「まあ、鏡とはまた会えるからね。今の私には、こっちにいる間の思い出を多く作らないと!」
男(……こっちにいる間の、思い出か。そういえば、楽しすぎてすっかり忘れてたけど、こいつもいつか、消える時がくるかもしれないんだよな……)
男「……ん?ここ、どこだ?見た感じ、住宅街か?おいテケテケ、戻るぞ」
男「……テケテケ?」
641: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:16:58 ID:XSPpxC1xLo
テケテケの視線の先には、一軒の家が
男「おい、どうした?」
その一軒家の庭にいる老夫婦を、テケテケは見つめていた
その老夫婦はテケテケ達に気づいたようで、近づいてくる
テケテケ「ごめん、男」
男「え?」
テケテケは勢いよく車椅子を飛び降り、近づいてきた老夫婦に抱きつき
テケテケ「ただいま、お母さん、お父さん!」
老夫婦の腕の中で、幸せそうに涙を流し、消えていった
642: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:18:30 ID:fCrP/vAiJc
北海道ホテルにて
口裂「そう、テケちゃんも消えちゃったのね」
男「…………ああ」
口裂「落ち込むのは止めなさい。幸せそうだったならよかったじゃない」
男「……でも、俺は……!」
口裂「大切なものっていうのは、大抵が失って初めて気づく。でもね、失ってから後悔しても、もう遅いのよ」
男「……ッ!…………何で、都市伝説は消えるんですかね…」
口裂「それは、私達にも分からないわ。そもそも、存在理由が分からないもの」
男「……そう、ですよね」
643: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:20:26 ID:lqlmnXPa..
家にて
メリーの恩恵により、男は自分の家の前に帰ってきていた
メリー「大丈夫?」
男「ん?ああ、大丈夫だ」
男(まさか、テケテケがいなくなって、こんなにショックを受けるなんて、思わなかったな)
男「ただいまー…」
鏡「よ、おかえり」
メリー「え?」
テケテケ「おかえり!」
男「は?」
644: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/11(日) 03:22:06 ID:eUhamRjxLw
男「え?何でいんの?」
テケテケ「何か光に包まれたと思ったら、男の家にいたんだ」
鏡「あたいも」
メリー「よく分からないけど、よかったね、男!……男?」
男「ああ…!消してくれー!主に2レス前の俺を消してくれー!」
第三部 番外編 END
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