季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
583: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/14(火) 01:08:08 ID:BZHYCrXrlw
解し屋アマンは、持っている自分の武器、チェーンソーの電源を入れる
アマン「解して解して解して解して解してあげまぁぁす」
男(もうダメだぁ。おしまいだぁ)
?「ダメだよ、こんなとこでチェーンソー振り回しちゃ」
男「あ、あんた、何で!?」
大家「何でって、テケちゃんに君を探すよう頼まれてね」
584: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/14(火) 01:11:06 ID:BZHYCrXrlw
北海道ホテルにて
鏡「これは緊急事態だ」
北海道ホテルにはメリーの恩恵により、鏡が来ていた
メリー「女とトリックも連れてきたよ!」
女「男が大変ってどういうこと!?」
テケテケ「じ、実は…」
585: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/14(火) 01:12:46 ID:cY5DZefR8c
女「うそ、そんなことが……!」
トリック「まだ何も言ってませんわ!」
女「てへぺろ」
テケテケ「とりあえず、男が誰かに襲われているみたいだから、皆で探してほしいの!」
メリー「口裂けと大家は?」
鏡「口裂け女と大家は先に探しに向かったよ」
586: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/14(火) 01:14:10 ID:h4F3elAXVw
女「それじゃあ、探しに行こう!」
トリック「お待ちください」
テケテケ「何言ってるの!急がないと!」
トリック「男さんの携帯に電話はしたのですか?」
鏡「電話したが、電源が切れてる」
トリック「忘れたのですか?私の能力」
587: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/19(日) 01:38:09 ID:cPyZimQKa.
自然公園にて
アマン「邪魔をするのですかぁ?邪魔をするのでしたら、仕方ありませんねぇ。あなたも、解しまぁぁす」
大家「…男君、君に言いたいことがある」
男「何ですか?」
大家「ぶっちゃけ僕戦えない」
男「大丈夫です、最初から期待してないんで」
588: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/19(日) 01:39:22 ID:p3vEpZeNwk
大家「てか僕は君を探してほしいってしか言われてないんだけど!」
大家「だから僕が先に見つけて口裂けさんにいいところ見せようと思ったんだけど!」
大家「だから僕はホテルから続いている君の血痕を見つけても黙っておいたんだこど!」
大家「まさかこんな展開になってるなんて信じられないよ!」
男「あんたの考えが信じられねぇわ」
589: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/19(日) 01:40:34 ID:wuqsecO6N.
アマン「茶番は終わりですかぁ?」
アマンはゆっくりと近づいていく
アマン「小便は済ませましたかぁ?神様にお祈りはぁ?公園の隅でガクガク震える準備はOKでぇぇすかぁ?」
大家「あ、まだです」
アマン「早くしてくださいぃ」
男「待つのかよ」
590: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/19(日) 01:42:15 ID:cPyZimQKa.
テケテケ「大丈夫?男!」
男「テケテケ!それにお前らも!」
男の後ろから、テケテケ、鏡、メリーが現れる
アマン「邪魔がぁ、また入りまぁぁしたかぁ」
テケテケ達が男を守るように前に出てきたので、自然とアマンは標的を、テケテケ達へと変える
591: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/19(日) 01:43:38 ID:tkBS9rLKlY
北海道ホテルにて
女「私一人で留守番か」
女(男の寝ていた布団…)キョロキョロ
女「クンカクンカスーハー」
トリック「……女さん」
女「……!えと、あの!み、見なかったことにしてください…」
592: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/19(日) 01:45:40 ID:BLweTTbNbQ
自然公園にて
メリー「そっちがその気なら!」
テケテケ「私達だって戦うよ!」
テケテケとメリーはアマンに向かい走りだす
アマンもその二人に向かい走り、そして――飛び越える
アマン「あなたの方がぁ、簡単に解せそうでぇぇす」
アマンの狙いは、鏡だった
593: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/20(月) 23:30:59 ID:ixQO7s5Doc
アマンは跳んでいる状態で、持っているチェーンソーを鏡に向かって降り下ろ――
男「危ない、鏡!」
――さなかった
降り下ろすことなく、着地した
鏡「!?」ハラハラドキドキ
アマン「そうでぇぇすかぁ。あなたが友さんの言っていた鏡さんでぇぇしたかぁ」
594: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/20(月) 23:32:11 ID:h4F3elAXVw
男「友?もしかしてお前、友に言われて、俺を殺そうと?」
アマン「あ。……今のはぁ、聞かなかったことにしてくださいぃ」
男「できるかよ!」
男は携帯電話を取りだし、友に電話をかける
595: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/20(月) 23:33:28 ID:p/GRFYV3vs
アマン「させませんよぉ」
鏡「こっちだって、邪魔はさせないよ!」
アマン「あぁ、どいてくださいぃ。じゃないとぉ」
アマン「次は、あなたも解さなきゃいけなくなるので」
アマンの雰囲気が変わる
そして、この時鏡は初めて、死への恐怖というものを感じた
596: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/20(月) 23:34:49 ID:yHp6xpyjuo
鏡「ハァ……ハァ……!」
鏡は恐怖のため、ガクン、と膝をつく
テケテケ「鏡!」
アマン「あなた達もぉ、邪魔をしないでくださいぃ」
メリー「うぅ……」
テケテケ「…邪魔しないわけ、ないじゃない!男の命がかかってるんだよ!だからあなたには、負けられない!」
597: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/20(月) 23:36:24 ID:Cv0uaM0rFg
口裂「そうね、負けてはダメよ、鏡ちゃん」
大家「口裂けさん!」
男や大家のいる後ろから、口裂け女がやって来た
口裂「私やテケテケがいるのよ?」
メリー(あれ、あたしは?)
口裂「鏡ちゃんは恐怖に負けてないで、安心してそこのチェーンソー持ってる奴が無様に倒れるとこを見ていなさい」
598: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/20(月) 23:37:51 ID:gdsRLqBUn.
アマン「また邪魔ですかぁ」
口裂「残念ね。ここでの邪魔者はあなた一人だけよ。ま、本来は無視するんだけど今回は特別に」
口裂け女は、コートに仕込んでいるナイフを取り出す
口裂「この都市伝説最強である私が、殺して解して並べて揃えて晒してあげるわ」
アマン「解すのはぁ、私の仕事ですけどねぇ!」
599: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/21(火) 22:12:54 ID:1.mlIeKsPs
Prrr……
男(何故出てこないんだ?友!)
大家「まだ午前4時だからね。寝てるんじゃないかな?」
男(今、さらっと心を読まれた気がするが、なるほど、普通ならこの時間帯は寝てるな)
男(だが、早く友に話をつけないと、いくら都市伝説最強とはいえ、ナイフとチェーンソーじゃあ戦力に差がありすぎる)
大家「そんなこともないみたいだよ」
600: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/21(火) 22:14:02 ID:JlaWwk8fx.
男(何故そんな当然のように心を読めるんだ!?)
男「って、え?そんなこともない?」
男が見たのは、チェーンソーを持っていながらも、口裂け女に推されて涙目になっているアマンの姿だった
大家「やっぱ口裂けさんは強いねー」
男「どういうことだってばよ」
601: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/21(火) 22:15:26 ID:6G.p9Oyn4E
アマン「何で、何で私の攻撃が当たらないんでぇぇすかぁ!?」
口裂(恩恵状態でもない私に負けそうになるなんて、何この子超弱い!)
アマンはチェーンソーを振り回し、口裂け女に突進する
しかし、口裂け女はそれを軽々と避け
口裂「足元がお留守ですよ」
逆に足を引っかけてアマンを転ばせる
602: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/2/21(火) 22:16:50 ID:s5bmV8mIXM
チェーンソーは転んだ際に手から離れた
口裂「あら、惜しかったわね。そのまま持ってればあなたの体のどこかが切断されたのに」
アマン「ハァ……ハァ……あ、あぁ……!」
アマンの心境は、先程の鏡と同じだった
男「圧倒的だな」
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