季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
479: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:49:16 ID:Y3jQYCeSEs
?「そうね、スターとでも呼んでちょうだい(棒)」
男「そんな話し方でスターになれると思うなよ!」
口裂「ある意味星にはなってるけどね」
スター「別に、スターになりたくてこんな呼び方にしたわけじゃないわ(棒)」
スター「本名から取っただけよ(棒)」
480: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:50:38 ID:UN9y8cEVAc
女「さっきから思ってたんだけど、スターは演技上手いのが嫉妬されて殺されたんだよね?」
スター「そうよ(棒)」
メリー「お世辞でもとてもそうは思えない」
メリー(棒読みの演技してるんじゃないかな!)
男「メリー、逆だ。心の声言ってるぞ」
メリー「ハッ!」
481: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:53:12 ID:sI.hF1SVaE
スター「仕方ないわね(棒)。それじゃあ、この白雪姫からイジワルな継母のセリフを言ってあげるわ(棒)」
スター「ああ!鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのは、だ・あ・れ?」
鏡「そんなことあたいに聞かれても…」
男「大丈夫、お前には聞いてねーよ」
テケテケ「それにしても、上手だね!」
スター「分かった?(棒)私の演技力(棒)」
口裂(画面の向こう側の人には伝わらないわね)
482: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:54:51 ID:s06.1JbxN2
男「まあ、上手いのは分かったけど、何で素は棒読みなんだ?」
スター「演技以外で感情なんて邪魔、そう思ってるの(棒)」
男「高校生から本格派!?」
スター「ただ、私にも演技できないものがある(棒)」
トリック「それは何ですの?」
スター「恐怖よ(棒)。数十年前、私が殺されたあの時の恐怖(棒)。あれを忘れないかぎり、私は恐怖の演技はできないわ(棒)」
483: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:56:25 ID:QL1ePmvFR6
正面玄関にて
テケテケ「なんか、かわいそうだったね」
トリック「そうですわね…」
女「でも、今思えばガイコツさんだって殺されたんだよね。予算がないからって……」
口裂「花ちゃんも、いじめが原因なんだから殺されたようなもんね」
男(そして、これから俺達が会いに行く奴も、殺された人間、か…)
484: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:18:28 ID:fmVm5SDO2A
正門にて
驚くことに、正門近くの桜の木には季節外れの桜の花が咲いていた
そして、桜の木の枝に一人、学ランを来た少年が座っていた
?「君達がここに来たことは、すでに影から聞いている」
?「おっと、自己紹介がまだだったね。僕の名前は"桜"。都市伝説、桜の木の下に埋まる男子学生だ」
桜「そして、チーム七不思議のリーダーでもある」
485: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:20:05 ID:fmVm5SDO2A
男(こいつが、あの個性的な奴らを纏めるリーダーか)
桜「僕の恩恵は桜の花を咲かせる。どんな木にも咲かせることができる」
桜「と言っても、春以外だとすぐに枯れるんだけどね」
桜「ところで聞きたいんだが、"やればできる"って言葉、エロくね?」
男「へ、変態だぁー!」
486: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:21:26 ID:w1YC/L5Ruc
桜「変態とは失礼な。だって"やればできる"だぜ?ナニをヤれば何ができるんだって思うだろう?」
男「思わねーよ!ってか何でいきなりそんなこと聞いた!?」
桜「あと思ってるのがね」
男「まだあんの!?」
口裂「みんな、特にメリーちゃん、耳を閉じときなさい」
メリー「分かった!」
487: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:23:20 ID:7Z2YiUeokA
桜「世界史でのことなんだけどね」
男「どうせアヘン戦争がアハン戦争に見えたとかだろ」
桜「え、君そんなこと思ってたの?うわっ、引くわー…」
男「!?」
桜「僕が思ってたのはね、女真族っているじゃん。僕はそんな名前なんだから当然女だけの部族だと思ってたのよ」
男「あんたの考えの方が引くわ!」
桜「それがあれだよ。何だよヌルハチって。おっさんじゃねーかよ。純情な男子高校生の心を踏みにじられたよ」
男「あんたの言動からは純情さが感じられねーよ!あとヌルハチに謝っとけ」
488: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:24:45 ID:wb5M/vrMhE
桜「まあ、これでだいたい僕のキャラが伝わっただろう」
男「変態ってことしか分からんのだが」
桜「さて、本題に入らせてもらおう」
桜の顔が真剣になる
桜「君達にはもう、帰ってもらう」
口裂「それは、どういう事かしら?」
489: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:26:33 ID:Y3jQYCeSEs
桜「もう君らを楽しませる奴はいないんだ」
女「それは、あと二人はいないってこと?」
桜「ちょっと違うな。二人には会えない、だよ」
テケテケ「でも、人事担当だった影さんは?」
桜「影は、元人間でね。あいつも僕と同じく殺されたらしい」
桜「人間に出会うことに僕やスター、ガイコツ、そして花子はもうだいぶ慣れたが、あいつはまだ怖いみたいなんだ」
トリック「そう、だったのですか…」
490: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:29:16 ID:XsHBS5fZCU
桜「それに、君達の生死にも関わってくるからね」
男「七不思議の七番目、か」
桜「その通り」
桜「だから君達には、お帰り願いたいんだ」
女「そういうことなら、仕方ないね」
鏡「ああ、そうだね」
桜「まあ、ここに来るのは大丈夫だから、また暇だったら来てほしい」
メリー「うん!」
491: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:31:00 ID:iVrzPrlVFw
それから夜が明ける前に、男達は家に帰った
七人中五人が殺されているチーム七不思議
彼らは全く、怖い存在ではありませんでした
本当に怖いのは、罪を犯しておきながらものうのうと生きている
人間の方なのかもしれません
第二部 女編 END
492: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 23:32:52 ID:7jvGHV0huQ
次回、お品書き
・首なしライダー
・解し屋アマン
の2本でお送りしたいと思います
493: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/17(火) 23:58:02 ID:3OZMVoxomE
都市伝説の資料(パソコン)が実家にしかないので、まだ書き溜め少ない第三部の更新がちょい遅れます
とりあえず番外編投下します
494: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/17(火) 23:59:39 ID:3OZMVoxomE
用務員室にて
一人の少女と一つの少年の形をした影が、畳の上に座っていた
影「奴ら、帰ったっぽいな」
七「……」コクン
影「俺もお前も人間に会わなくてすんだな。よかったよかった」
七「……」コクン
495: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/18(水) 00:01:30 ID:KURVJsn1aw
影「なあ、何かしゃべろうぜ」
七「……」
影「あ、じゃあモンハンしようぜ、モンハン」
七「……」コクン
影「よし、決定な。俺HR40までいったから、お前のHR上げるの手伝ってやるよ」
七「……私、HR138」ボソッ
影「そ、そうですか」
496: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/18(水) 00:02:40 ID:6aJeFT4DVQ
影「よし、コケたぞ」
七「……」
影「よっしゃ尻尾切った」
七「……」
影「おっ、七ちゃんナイスピヨリ」
七「……」テレテレ
影「……」
七「……」
497: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/18(水) 00:03:59 ID:KURVJsn1aw
影「止めよう。モンハン止めよう」
七「……!?」
影「いや、驚くとこじゃなくてね」
七「……理解不能」ボソッ
影「いやね、こんな俺らの日常を映していても面白味が全くないのよ」
七「……」コクン
影「そこ肯定しちゃうのね」
498: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/18(水) 00:05:59 ID:1uPHLrvNvI
影「それにね、こんなまったり日常だと、オチがつけられない」
七「……それは、大変」ボソッ
影「そう、大変なんだよ。それにこれ番外編として成立してるかどうかも微妙なんだよね」
七「……」コクン
影「あ、やっぱ肯定すんのね」
七「……作者の意図的には、私達を見せておきたいだけみたい」ボソッ
影「お前にとっては長い文章お疲れさん」
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