季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
464: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/9(月) 22:33:32 ID:iVrzPrlVFw
ガイコツ「いやー、女性の方はおキレイな方ばかりで、私照れて頬が紅く染まりそうですよ」
ガイコツ「と言っても、私紅く染まる頬がないんですけど。ヨホホホホホホ!」
ガイコツ「あ、そうそう、パンツ見せてもらってもいいですか?」
男「はい、もう完璧にアウトォー!!」
465: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/9(月) 22:35:21 ID:LdNAY8/3oM
男「とりあえずガイコツさん、あんたしゃべり方自重してくれ」
メリー「このままだと消されかねないしね!」
口裂(さんざんジョジョパロやっといて)
ガイコツ「ちっ、しゃーねーな、まあ演技はここら辺でやめといてやるよ」
ガイコツ「で、テメーら何で来たんだ?おい!」
男「キャラがかなり変わってるー!」
466: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/9(月) 22:36:49 ID:kbMCzVk3I2
ガイコツ「あ?テメーが自重しろっつったんだろうが」
男「い、いや、でも急に変わりすぎかな、と」
ガイコツ「俺は死ぬ前はこんな感じだったんだよ、文句あんのかゴルァ!」
男(こえー…)
ガイコツ「ったくよー、こっちの質問は無視してぎゃーぎゃーツッコミやがって」
男「あ、何で来たのか、でしたね」
467: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/9(月) 22:38:47 ID:Y3jQYCeSEs
ガイコツ「待ておい、テメーら立ってんの疲れるだろ。そこの椅子に座れ!」
ガイコツ「テケテケは用務員室から持ってきてやったソファーにでも横になってやがれゴルァ!」
ガイコツ「今年の夏の夜は暑いからな、冷房ガンガンに掛けといたぞ!」
ガイコツ「おい、茶は静岡から取り寄せた緑茶がいいか?他にも烏龍茶やアールグレイがあんぞ!」
ガイコツ「茶菓子はザッハトルテ用意しといたからな!ったく」
男(あ、ガイコツさんいい人だ)
468: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/9(月) 22:40:37 ID:s06.1JbxN2
ガイコツ「で、何で来たんだ?」
男「いや、その、俺達肝試しに来たんですが、人面犬に出会ってですね」
女「その人面犬が探してたあなたの骨の一部をなくしたのは私達の友人だと思い、謝りに来ました」
男「すみません!」
ガイコツ「……あ?俺の骨の一部だ?ったく、あの雌犬まだ探してやがったのか」
女「え?」
ガイコツ「夏休み前にここの男子生徒が持ってきたんだよ。名前は知らねーがな」
男(それって、友のこと…なのか?)
469: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/9(月) 22:42:28 ID:bQ3wFvPoik
ガイコツ「しかし、肝試しじゃ邪魔しちまったな、さっさと次行け!」
テケテケ「もうちょっとお茶したいなー」
ガイコツ「そんなに時間もねーだろ。ここに来りゃいつでも飲み食いさせてやっから、次行きやがれ!」
トリック「いろいろと、ありがとうございました」
ガイコツ「礼なんていらねーんだよゴルァ!」
ガイコツ「あ、おいテメーら!校舎内暗いからな、この懐中電灯持ってきやがれ!」
470: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/12(木) 22:30:22 ID:xxOM4LzQbA
男「じゃ、次は」
メリー「お、男…」クイクイ
男「どうした?メリー。あまりシャツ引っ張んなよ」
メリー「と、トイレ…」
男「次は花子さん行きたいのか?」
メリー「いや、本当に。さっき飲みすぎて…」
471: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/12(木) 22:31:36 ID:1uPHLrvNvI
トイレ前にて
女「じゃあ、私達はメリーちゃんの付き添いに行くから」
鏡「男とテケテケはそこで待っててくれよ」
テケテケ「うん!」
男「了解」
口裂「ついでに花子さんも喚んじゃいましょう」
メリー「お、置いてかないでね!」
トリック「大丈夫ですわ、たぶん」
472: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/12(木) 22:34:16 ID:HRQ8xIAunA
トイレ内にて
口裂「それじゃあ、メリーちゃんがいない間に喚びますか」
女「はーなこさん、遊びましょ!」
鏡(最近の女には恐怖心が感じられないね)
トリック「返事がありませんわね」
?「は、はわわ!ちょっと待ってくださいね!い、今準備しますので!」
473: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/12(木) 22:35:49 ID:JHQ4S3COq2
?「えっとえっと…は、はーい!えっと、ゴム跳びと鬼ごっこ、どっちぎゃ…か、噛んじゃった…どっちがいーい?」
口裂「セリフぐらいちゃんと言いなさい」
鏡「というか覚えときな」
?「は、はいぃー…」
メリー「ゴム跳び!」
トリック「あなたが答えるんですか?」
その時、女子トイレの個室の扉が開き、中からおかっぱ頭の少女が現れた
?「はわわ、はじ、初めまして!私が花子です!」
474: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/12(木) 22:37:45 ID:MUzm5huzkw
トイレ前にて
男「騒がしいな」
テケテケ「そ、そうだね!」
テケテケ(うー…男と二人きりになるの久しぶりだから少し緊張するー)
男「そういえば、七不思議には危険な奴はいないって言ってたけど、トイレの花子さんって危険なんじゃないか?」
テケテケ「そんなことはないよ。ただ彼女…」
メリー「キャー!」
男「メリーの悲鳴!?」
テケテケ「行ってみよ、男!」
475: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/12(木) 22:40:14 ID:jxqyWeIlMs
トイレ内にて
テケテケ「大丈夫!?」
メリー「キャー!(≧▽≦)かわいい!」
花子「は、はうー…や、やめてください…」
トイレの中では、メリーさんが花子さんとじゃれあっていた
男「…何やってんだ?」
口裂「この子、かわいいモノを見るとじゃれあいたくなるのよ」
男「やっぱ設定多いな」
476: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/12(木) 22:44:07 ID:xxOM4LzQbA
花子「え、えっと、ゴム跳びでしたよね?」
メリー「うん!」
男「おい、ゴム跳びって、首吊らされるんじゃ…」
花子「い、いえ、あの、それは事故なんです…」
女「事故?」
花子「はい、昔もゴム跳びと言われたことがありまして、ゴム跳び用のゴムを慌てて出したら手が滑って上手い感じに輪ができて、そしてまた上手い感じに天井に引っ掛かりまして…」
花子「そうしましたら、遊びに来た子が偶然にも転んでしまい、あんな事に……」
男「それもう事故っていうかドジっ娘だよ!」
鏡「シャレかよ」
口裂(ドジっ娘っていうレベルでもないでしょうに)
477: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/12(木) 22:45:53 ID:rlYMgCn8Ik
トイレ前にて
女「それじゃあ、次はどこ行く?」
トリック「校内で残っているのは演劇部だけですし、部室に行ってはどうでしょうか?」
女「それもそうだね。ところで、あそこで落ち込んでる人がいるのは何で?」
テケテケ「……」男とあまり話せなくて後悔
男「……」流石にあのツッコミはないな、と後悔
鏡「……」ヤバい、ツッコミいれてしまった、と後悔
口裂「人生には、いろいろあるのよ」
トリック「あの程度の悩みで人生を持ち出さないでください!」
478: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:48:02 ID:iTGy3EI1C2
演劇部部室にて
演劇部の部室内、小道具の側にあるパイプ椅子に、一人の少女が腰掛けていた
少女の手には、白雪姫の台本が握られている
?「あら、いらっしゃい(棒)」
?「分かっていると思うけど、私が、殺された演劇部の女子高生よ(棒)」
男「棒読み!?」
479: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:49:16 ID:Y3jQYCeSEs
?「そうね、スターとでも呼んでちょうだい(棒)」
男「そんな話し方でスターになれると思うなよ!」
口裂「ある意味星にはなってるけどね」
スター「別に、スターになりたくてこんな呼び方にしたわけじゃないわ(棒)」
スター「本名から取っただけよ(棒)」
480: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:50:38 ID:UN9y8cEVAc
女「さっきから思ってたんだけど、スターは演技上手いのが嫉妬されて殺されたんだよね?」
スター「そうよ(棒)」
メリー「お世辞でもとてもそうは思えない」
メリー(棒読みの演技してるんじゃないかな!)
男「メリー、逆だ。心の声言ってるぞ」
メリー「ハッ!」
481: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:53:12 ID:sI.hF1SVaE
スター「仕方ないわね(棒)。それじゃあ、この白雪姫からイジワルな継母のセリフを言ってあげるわ(棒)」
スター「ああ!鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのは、だ・あ・れ?」
鏡「そんなことあたいに聞かれても…」
男「大丈夫、お前には聞いてねーよ」
テケテケ「それにしても、上手だね!」
スター「分かった?(棒)私の演技力(棒)」
口裂(画面の向こう側の人には伝わらないわね)
482: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:54:51 ID:s06.1JbxN2
男「まあ、上手いのは分かったけど、何で素は棒読みなんだ?」
スター「演技以外で感情なんて邪魔、そう思ってるの(棒)」
男「高校生から本格派!?」
スター「ただ、私にも演技できないものがある(棒)」
トリック「それは何ですの?」
スター「恐怖よ(棒)。数十年前、私が殺されたあの時の恐怖(棒)。あれを忘れないかぎり、私は恐怖の演技はできないわ(棒)」
483: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/1/15(日) 01:56:25 ID:QL1ePmvFR6
正面玄関にて
テケテケ「なんか、かわいそうだったね」
トリック「そうですわね…」
女「でも、今思えばガイコツさんだって殺されたんだよね。予算がないからって……」
口裂「花ちゃんも、いじめが原因なんだから殺されたようなもんね」
男(そして、これから俺達が会いに行く奴も、殺された人間、か…)
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