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壱国城、謁見の間
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壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
870: 少女:2012/4/1(日) 21:48:54 ID:ppNg7NEquc
村娘「……じゃあ、壱国も弐国も、厳しくないってことか……?」
側近「壱国と申しますより、弐国への入国に、厳しい規制がかからないのでございます」
壱姫「というかね、基本的に四大国の領土に入るのは簡単なんだよ」
魔者「そんなんでもいいのか?」
壱姫「領土が大きすぎて隅々まで把握できないんだって、無人地帯だってあるしね」
魔者「あー……そういうとこに俺が住み着いてたわけね……」
871: 少女:2012/4/1(日) 21:49:33 ID:qu9Hb.cXIk
側近「しかし、首都にはそうそう入ることはできません」
魔者「まあそりゃそうだろうな」
村娘「…………」ム
魔者「思いだし怒るなって……」
壱姫「弐国の面白いところはね、首都も解放してるところなんだよ」
魔者「ふーん?」
壱姫「……よくわかってなさそうだね」
872: 少女:2012/4/1(日) 21:49:56 ID:qu9Hb.cXIk
壱姫「いいかい? 普通首都ってのは出入りが制限されてるわけだ」
魔者「うん」
壱姫「でも、それでさえ人が集まってくるわけだろ?」
魔者「ふーん?」
側近「仕事が多いですから、収入が地方よりも多くなるため、人が集まってくるのです」
村娘「……ほう……」フムフム
873: 少女:2012/4/1(日) 21:50:31 ID:ppNg7NEquc
壱姫「で、弐国はその首都を解放してるわけだ。 出入りを自由にしてるってことだよ」
魔者「そりゃ……もっと人が集まるんじゃないか?」
壱姫「そゆこと」
村娘「…………?」
壱姫「裕福な人間も貧しい人間もごった返してる、すると商売の幅も広がる」
側近「弐国が最大の商業国と言っても過言ではないほどに成長した大きな要因でしょう」
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