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壱国城、謁見の間
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壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
797: 少女:2012/3/22(木) 21:38:18 ID:xZgsXzpN3.
側近「そうですね……それならば金品ではなく、勇者様にとって有用だと思われるものをご用意させていただくことも出来ますが」
魔者「あ?」
側近「例を挙げさせていただきますならば、ご婚約者様の衣装ですやら……」
魔者「衣装?」
側近「壱国城でお召しになったような服になります」
魔者「ああ……べ、別にいらねーよ!」///
798: 少女:2012/3/22(木) 21:39:17 ID:8EzdbQEYJk
側近「それから、この土地の所有権を勇者様にお譲り申し上げますことも可能でしょう」
魔者「所有権?」
側近「ここは国境近くの、人里離れた山の中です。 ゆえに誰が手を出すこともなく、壱国が所有しています」
魔者「……よくわかんね」
側近「簡単に申し上げますと、この土地はそもそも壱国のものであり、勇者様がここに住まれていらっしゃることは違法なのです」
魔者「……まじか」
側近「まじにございます」
799: 少女:2012/3/22(木) 21:40:08 ID:8EzdbQEYJk
側近「ですから、所有権をお渡しするということは、正式にこちらの土地を勇者様のものとするということでございます」
魔者「そんなめんどくせーもんがあんのか……」
側近「はい」
魔者「……で、それだけか?」
側近「他にお望みのものがおありでしたらなんなりとご用意させていただきますが」
魔者「……いや、いいよ」
側近「!」
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