***
壱国城、謁見の間
***
壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
598: 少女:2012/1/22(日) 21:38:10 ID:Wcjz2f/lU6
>>597
ありがとうございます!!
私立はあと10日ほどしかなくて、内心ビビっております(;´ω`)
英語がなあ…
ちょこっと書き溜め出来ましたので、今から投下しますね!
599: 少女:2012/1/22(日) 21:44:53 ID:EDf04Jpibk
壱姫「話がずれた、本題へ戻ろう」
側近「申し訳ありません」
壱姫「怒ってないから」
側近「……」
壱姫「それより何か良い考えはない?」
側近「申し訳ありません」
壱姫「……」ハァ
600: 少女:2012/1/22(日) 21:46:14 ID:Xwg2zBPOZE
壱姫「……引っ掛かってることがないわけじゃないんだけどね」
側近「と、申しますと」
壱姫「あの黒い肌の男……盗賊といったかな」
側近「はい」
壱姫「あの男が邪魔したから聞けなかった勇者の言葉の続き……」
側近「……」
壱姫「……少し、気になってね」
601: 少女:2012/1/22(日) 21:47:26 ID:Xwg2zBPOZE
側近「……では、それを勇者様にお訊ねしては?」ニコ
壱姫「え、……あー、うん」
側近「何か問題でも?」ニコ
壱姫「……」
側近「……」ニコニコ
壱姫「……何か怒ってる?」
側近「とんでもございません、私などが姫様に怒るなど」ニコ
602: 少女:2012/1/22(日) 21:49:28 ID:Xwg2zBPOZE
壱姫「……」
側近「何か?」
壱姫「ちょっとこっちに来なさい」
側近「はい?」
グイッ
603: 少女:2012/1/22(日) 21:50:26 ID:EDf04Jpibk
側近「……」
壱姫「」ナデナデ
側近「……姫様」
壱姫「何?」ナデナデ
側近「これは一体……?」
壱姫「側近のご機嫌取り」ナデナデ
側近「……」
604: 少女:2012/1/22(日) 21:51:18 ID:EDf04Jpibk
壱姫「機嫌直った?」
側近「……元より私には姫様を相手に機嫌を損ねたりなど、恐れ多い所業でございます」
壱姫「はいはい」
側近「……」
壱姫「機嫌、直った?」
側近「……」
壱姫「……じゃ、ボクのお願いきいてくれる?」ニコー
側近「……姫様の仰せのままに」
605: 少女:2012/1/22(日) 21:53:09 ID:EDf04Jpibk
***
壱姫「さて、それじゃあそろそろ戻ろうか」
側近「姫様」
壱姫「ん?」
側近「……今といい先程といい、私のために姫様のお顔をつぶす様な真似をしてしまい……」
壱姫「先程?」
側近「……女頭様との件にございます」
壱姫「ああ、あの口喧嘩ね」
606: 少女:2012/1/22(日) 21:54:13 ID:Xwg2zBPOZE
壱姫「いいよボクは気にしてないし」
側近「しかし……」
壱姫「珍しい君が見れてむしろ満足さ」
側近「……姫様の寛大なる御心に感謝を」チュ
壱姫「どういたしまして」クス
607: 少女:2012/1/22(日) 21:55:02 ID:EDf04Jpibk
壱姫「むしろ気になったのは──」
側近「はい」
壱姫「──……いや」
──魔者「だ、だっていきなり知り合いが山賊だって言ったら、こいつらのこと悪いヤツだって思うだろ……!?」
壱姫(……やれやれ、呆れたことだね、あの男の仲間思いの程は)
608: 少女:2012/1/22(日) 21:57:09 ID:EDf04Jpibk
今日はここまでにしたいと思います。
ではではおやすみなさいませノシ
609: 名無しさん@読者の声:2012/1/31(火) 18:42:53 ID:zJ64RIrZ7.
壁|o^)し…支援。
610: 少女:2012/1/31(火) 21:41:01 ID:fmVm5SDO2A
>>609
支援ありがとうございます!
いつもより間が開いてしまいすみません…orz
では今から投下しますね!
611: 少女:2012/1/31(火) 21:41:40 ID:fmVm5SDO2A
***
壱国外れの山奥〜回想〜
***
壱姫「し、『新入りの歓迎会』……?」
女頭「だからそうだっつってるじゃないか」
壱姫「いえその、ですが私たちは山賊になるわけではありませんので……」
612: 少女:2012/1/31(火) 21:44:03 ID:fmVm5SDO2A
女頭「でも、アンタは魔者の仲間になるつもりなんだろ?」
壱姫「……まあ、はい」
女頭「じゃあ仲間ってことでいいじゃないさ、……はい、それじゃあ準備準備!」
壱姫「え、でも、それとこれとは話が……?」??
魔者「壱姫、いいから聞き流しとけって」
壱姫「……!」
613: 少女:2012/1/31(火) 21:45:16 ID:fmVm5SDO2A
魔者「コイツら、何かにかこつけて飲みたいだけなんだからよ」
**「そうそう」ダハハハ
**「気にしなくていいんだよ〜お姫さん」ガハハ
女頭「ええい、アンタら無駄口叩く暇があるならさっさと準備しな!」
**「うわっ、すんませんお頭〜」バタドタ
壱姫「……」
側近「……ひ、」
614: 少女:2012/1/31(火) 21:46:53 ID:5KnGeuT2aU
村娘「……壱姫……」
壱姫「!」
側近「……、」
村娘「……料理の準備、手伝って……」
壱姫「え?」
魔者「女頭の中で新入りってことになってるんだもんなあ……お前も手伝わねえと怒られるぞ」
壱姫「手伝い……?」
615: 少女:2012/1/31(火) 21:47:32 ID:fmVm5SDO2A
側近「……お待ちください、姫様は」
壱姫「側近」
側近「……はい」
壱姫「いい、ボク『お手伝い』やってみたい」
側近「……姫様、」
魔者「そんじゃお前はこっちなー」グイー
側近「!」
616: 少女:2012/1/31(火) 21:52:12 ID:fmVm5SDO2A
魔者「俺らは食い物狩りに行くぞー」
側近「勇者様、私は姫様と……」
魔者「適材適所ってあるだろ、壱姫に魔者の狩りは難しいぞ」
側近「……ご婚約者様ならば可能では?」
魔者「あん?」
側近「ご婚約者様ならば、勇者様と狩りに出掛けるという大任も、こなすことがお出来になるのでは?」
617: 少女:2012/1/31(火) 21:52:38 ID:5KnGeuT2aU
魔者「……」
側近「……」
魔者「……そりゃ、お前が料理にまわるってことか?」
側近「はい」
魔者「……お前、料理したことあんの?」
側近「経験はございませんが上手くやってみせます」
魔者「……どこから来るんだよその自信は」
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