***
壱国城、謁見の間
***
壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
332: 少女:2011/11/8(火) 21:20:52 ID:gMBCdlvBpY
***
壱国城、城門
***
ガヤガヤ…
魔者「外、騒がしいな」
村娘「…………」コク
**「出発の時間です、そろそろ音楽が鳴りはじめ……」
♪パーパ パッパッパッパッパッパー
「!」
333: 少女:2011/11/8(火) 21:22:33 ID:gMBCdlvBpY
♪パーパ パーパ パパパパッパー
村娘「……おお……」
魔者「すげえ……」
**「……それでは、あちらへと勇者様からお進みください」
ワーワー……ガヤガヤ……
魔者(うおおすげえ人だな)
村娘「……魔者、足下に気をつけて……」ボソ
魔者「あ、おお、すまん」ボソ
334: 少女:2011/11/8(火) 21:24:01 ID:gMBCdlvBpY
♪パーパパッパッパッパッパー
♪パパパパー パパパパッパッパッパッ
魔者(白馬……コイツに乗れと?)
ブルル……フンフン
壱姫「どうかした? もしかして馬にも乗れないのかな?」ボソ
魔者「……なめんな、見てろよ」ボソ
335: 少女:2011/11/8(火) 21:26:09 ID:abfFXIg/oE
ブルル……
魔者「よっと」
壱姫「わお」ボソ
魔者「どうだ、馴れたもんだろ?」ボソ
ジジッ…カチッ…
壱王『ええー……、ゴホン』
魔者「!?」
壱王『親愛なる我が民よ!』
336: 少女:2011/11/8(火) 21:26:45 ID:gMBCdlvBpY
壱王『共に、記念すべき英雄の旅立ちを祝おう!』
ワアアアア……
魔者「…………!」
側近「……それではゆっくりと道なりにお進みください」
魔者「了解……っと」
♪パー パパパパーパ パーパーパパパパッパッパッパッ
♪パーパパパパー パーパーパーパー
ワーワー……ガヤガヤ……
♪パーパーパーパーパーパーパーパーパーパーパーパー
♪パーパパパパパパ パー パー パー……
337: 少女:2011/11/8(火) 21:46:28 ID:abfFXIg/oE
おっと忘れるとこだった(´・ω・`)
今日はこれで終了です!
……終了の連絡ってあった方がいいですよね?ね?←
338: 少女:2011/11/9(水) 21:32:55 ID:HWZfAtFH0.
遅くなりました(´・ω・`)!
今からいきます!
339: 少女:2011/11/9(水) 21:33:48 ID:aMwffahcKs
***
壱国城下町の外れ
***
魔者「……あー、しかし馴れないことすると骨がおれるな」
壱姫「君あがりすぎだよ、こっちがハラハラした」
魔者「うるせーな」
側近「……皆様、今夜はもうしばらく行ったところにあります宿に休む予定となっております」
340: 少女:2011/11/9(水) 21:36:07 ID:HWZfAtFH0.
村娘「……え、お金は……?」
魔者「賊狩りでもするか?」
壱姫「なに物騒なこと言ってんの……」
壱姫「あのねえ、『魔王討伐』に、さすがに一銭も持たさずに送り出すわけないじゃないか」
側近「壱王陛下より、ほんの三日ほどの旅費を賜っております」ニコ
魔者「まじでか」
341: 少女:2011/11/9(水) 21:37:33 ID:HWZfAtFH0.
壱姫「……言っておくけど本当に少しだよ?」
壱姫「自分で旅費、断ったんだから楽な旅にならないことくらい覚悟してよね」
村娘「……わかってる……」
魔者「とりあえず朝飯は俺に任せとけ、この辺には果物や鳥が多そうだから腕がなるぜ!」
壱姫「待ってそこまでじゃない」
342: 少女:2011/11/9(水) 21:38:26 ID:HWZfAtFH0.
***
壱国、古びた一軒宿
***
側近「こちらが今晩宿泊する宿になります」
壱姫「ずいぶん古びてるね、大丈夫なの?」
側近「位置的な関係で、こちらしか条件に当てはまらず……申し訳ありません」
壱姫「いや、ボクが言ってるのは安全面、セキュリティの問題……は心配いらないか、君がいる」
側近「……もったいなきお言葉です」
343: 少女:2011/11/9(水) 21:40:32 ID:aMwffahcKs
今日はここまでです!
風邪がなかなか治りません……
皆様もお気をつけください!
344: 少女:2011/11/10(木) 21:36:29 ID:0SZjb8GrIA
すみませぬ携帯がまいごになってました(´・ω・`)
遅くなりましたが今からいきます!
345: 少女:2011/11/10(木) 21:38:35 ID:0SZjb8GrIA
壱姫「さて、それじゃ入ろ……君たち?」
村娘「……なあ、やっぱり……」
魔者「ああ、ここは……」
壱姫「……何ブツブツ言ってるんだい? さっさと入るよ?」
ガチャ
**「ああ、いらっしゃいま……あら!」
魔者「ばあさん!」
346: 少女:2011/11/10(木) 21:42:31 ID:tER3s5LWyU
村娘「……昨日ぶりだな……」
側近「……」
壱姫「え、なに? 知り合い?」
**「ああ、本当になんて言ったらいいか……」
**「あのあと、魔物が見当たらなくなったのよ!」
魔者「ほらみろ、言ったろー?」ニカ
347: 少女:2011/11/10(木) 21:44:51 ID:tER3s5LWyU
**「信じられない……本当にあなたたちみたいな子どもが……?」
村娘「…………」コクン
**「ありがとう!」ダキッ
魔者「うおっ!?」
村娘「……ひゃっ……!?」
**「あなたたちのおかげで助かったわ……!」
魔者「お、おう……」キョドキョド
村娘「…………」ドキドキ
348: 少女:2011/11/10(木) 21:46:59 ID:tER3s5LWyU
**「信じられなくてごめんなさいね」
**「私に出来ることなら何でもしますからね……!」
村娘「…………」チラ
魔者「……」チラ
壱姫「!」チラ
側近「……それでは、四人分の食事と、部屋を二部屋お願いします」ニッコリ
349: 少女:2011/11/10(木) 21:48:56 ID:tER3s5LWyU
今日もちょっとですがここまでで!
おやすみなさいですー
350: 少女:2011/11/11(金) 21:32:38 ID:nylk54VH.6
今からいきまっす!
むしろ更新時間を九時半からに変更するべきかなあ…(´・ω・`)
351: 少女:2011/11/11(金) 21:34:59 ID:Ep/rQ5.Aro
***
壱国、古びた一軒宿、ロビー
***
壱姫「……で、あの女主人は一体君たちの何なんだい?」
魔者「あー、ほら言ってたろ?」
側近「人を襲う魔物……の件でしょうか?」
魔者「おう、それそれ……倒した代わりに一晩寝させてもらったんだよ」
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