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魔者「仕方ないからお前と結婚してやるよ」
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1: 少女:2011/9/15(木) 19:33:16 ID:VDKZMqcALE
***

壱国城、謁見の間

***

壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」

魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」

壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」

魔者「……おそれいります」


262: 少女:2011/10/28(金) 21:05:57 ID:xfnCB85hMg
壱姫「えー…………まあ、そういうことで、だ」コホン

壱姫「勇者には話してなかったけど、あんたと村娘ちゃんには別れてもらうことにしたから」ニッコリ

魔者「はあああああああ!!!???」ガタガタッ

壱姫「お、起きたね」

魔者「はっ……ちょっ……おま……どうゆー……!?」!?!?
263: 少女:2011/10/28(金) 21:06:46 ID:xfnCB85hMg
壱姫「だからさあ、村娘ちゃんはあんたの告白にオーケーしたんでしょ?」

魔者「」//////プシュー

魔者「う、ま、まあな……」//////カアアア

壱姫「でもそれじゃボクが困るわけよ」

魔者「な、なんで……?」

壱姫「だから──」

***
264: 少女:2011/10/28(金) 21:07:26 ID:xfnCB85hMg

***

壱姫「……ってわけさ」

魔者「ああ……な、わかった……なるほど……うん……」

壱姫(めっちゃ落ち込んでるな……)

村娘「……そういうことらしいから、魔者、別れてくれ……」

魔者「」ザクッ

壱姫(あっなんか刺さった)
265: 少女:2011/10/28(金) 21:08:55 ID:2OYw6gSvwg
***

壱国城、謁見の間

***

魔者「…………まあ、というわけで……」ズーン

壱王「?」

壱姫(あ、あれ絶対余計なとこまで思い出してる)
266: 少女:2011/10/28(金) 21:09:38 ID:xfnCB85hMg
魔者「兵のレベルが低すぎて、連れていっても足手まといになります」

壱王「しかし魔王退治だぞ? 少しでも数があった方が……」

魔者「いえ、それだけじゃ……ではないのです」

魔者「今日ここに来る途中、魔物を数体倒して来たんだ……来たんですが」

壱王「!」

魔者「その中に一匹、近辺を荒らしているやつがいたらしく」
267: 少女:2011/10/28(金) 21:10:26 ID:xfnCB85hMg
壱王「……ふむ」

魔者「どれくらいの強さだったかは知らんが、旅の戦士が逃げ出すくらいの強さはあったみ……たいです」

壱王「…………」

魔者「定住する人をも襲う魔物を放っておかなければならないぐらい、この国には人手が足りてないです」

魔者「ましてや首都の近くでこれじゃあ……」
268: 少女:2011/10/28(金) 21:11:40 ID:2OYw6gSvwg
壱王「……なるほど、勇者の言い分はわかった」

魔者「! それじゃ……」

壱王「しかし我が兵の力がそんなものだとはどうしても思えん」

魔者「」イラ

壱王「どうかな、試しに一人と戦ってもらえないか」

壱王「勝てば勇者の要望を呑むことにしよう」
269: 少女:2011/10/28(金) 21:13:03 ID:xfnCB85hMg
魔者「あー、いいっすよわかりました」イライラ

魔者「つーか一人と言わず五人くらい一度に来てもいいっすよ」

  ザワザワ……

**「何だあの男……」ボソボソ

**「ばかにしてるのか……?」ボソボソ
270: 少女:2011/10/28(金) 21:13:41 ID:2OYw6gSvwg

  ザワザワ……

壱王「静かに」

  ……シン

壱王「ならば勇者の申す通り、五人と戦ってもらうことにしよう」

壱王「ただし、それを負けた言い訳に使うことがないように」

魔者「もちろん」ニヤ

壱姫(あいつ、今完璧に敬語忘れたな……別にいいけど)
271: 少女:2011/10/28(金) 21:18:13 ID:2OYw6gSvwg
ここ数日フィルタリングで来れなかった分、多目に投下してるのですが……
書き溜めに大打撃を与えています……みるみる減っていく……

それでは今日はこの辺でノシ
272: 少女:2011/10/29(土) 21:00:25 ID:04zBwiAkCA
ほいほいっ9時ですよー!
いきますぜダンナ!
273: 少女:2011/10/29(土) 21:01:46 ID:GV4BA/9fro
壱姫「お父様意見を申し上げてもよろしいでしょうか?」

壱王「なにかな壱姫?」

壱姫「勝負でしたらルールを設けませんと……そして審判も」ニッコリ

壱王「ふむ」

壱姫「……あなたは格闘技に明るかったでしょう、側近?」

側近「…………」ニコ

壱王「そうだな……ルールもお前が決めよ、側近」
274: 少女:2011/10/29(土) 21:02:24 ID:04zBwiAkCA
側近「かしこまりました」ペコ

魔者「で、どこで勝負するんだ?」

側近「試合場を使ってはいかがでしょうか?」

壱王「それがいいかもしれんな」

魔者「んなもんまであんのか……」

壱姫「ではそちらへ移動いたしましょうか」ニコ
275: 少女:2011/10/29(土) 21:03:19 ID:04zBwiAkCA
***

壱国城、試合場

***

側近「それでは僭越ながら審判を勤めさせていただきます」

側近「ルールは単純に、今、勇者様が中心にいらっしゃるその半径15メートルの円より出られた方、戦闘不能となった方は失格となります」

側近「それではよろしいでしょうか?」

魔者「いつでもいいぜー」

**「」コク

**「」ウンウン
276: 少女:2011/10/29(土) 21:04:19 ID:04zBwiAkCA
側近「……それでは、用意……はじめ!」



  ダダダダダダ

**(あまりなめやがって……)

**(五人で一斉にかかれば……)

**(どんなに強かろうと……)

**(防ぐことはできまい!)

**「でやああああああああ!!!」グオッ

魔者「……《動きを止めろ》」

  ビタッ
277: 少女:2011/10/29(土) 21:05:11 ID:GV4BA/9fro
**「……!?」グッ…ググッ…

**「な……!?」ググッ…グッグッ…

壱王「これは……!?」

壱姫「わお、やるじゃん」ボソ

村娘「…………」

魔者「おい、王様」

壱王「な、なんだ?」

魔者「たしか、魔法使うなとは言ってなかったよな?」
278: 少女:2011/10/29(土) 21:05:58 ID:04zBwiAkCA
壱王「……、ああ確かに」クッ

魔者「よし、そんじゃ《俺から離れろ》!」

**「うぅっ……」ジタバタフワフワ

**「くそぉ……」フワフワ

魔者「まーしかし、王様に兵の弱さを自覚してもらわなきゃなんねーからな」

壱王「……!?」

魔者「よし、お前……《来い》」

**「!」フワフワ…スイッ
279: 少女:2011/10/29(土) 21:07:06 ID:GV4BA/9fro
魔者「すまねえが、お前にゃ見せしめになってもらおうぜー」

**「なっ……」スーッ……ストッ

魔者「おら、どっからでもかかってこいやー」プラプラ

**「!!?」ビクビクキョロキョロ

魔者「安心しろよ、魔法はつかわねーからよ」

**「ぐっ……バカにしおってえぇ……っ!!!」グアアアアッ


280: 少女:2011/10/29(土) 21:09:57 ID:04zBwiAkCA
魔者がえらくかっこつけてますね!
それでは今日はこの辺りで\(^o^)/
281: 少女:2011/10/30(日) 21:05:42 ID:tMXuJA2ahY
ω・)チラ

いっくよー☆
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