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魔者「仕方ないからお前と結婚してやるよ」
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1: 少女:2011/9/15(木) 19:33:16 ID:VDKZMqcALE
***

壱国城、謁見の間

***

壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」

魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」

壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」

魔者「……おそれいります」


254: 少女:2011/10/27(木) 21:04:36 ID:WceLfe4OIg
壱姫「……じゃあ君が欲しいものってないの?」

魔者「……いや」

壱姫「なんだ、あるなら言ってごらんよ」

魔者「…………」

壱姫「ほらほら」

魔者「…………村娘の」

壱姫「は?」

魔者「……いや、やっぱいいや」ハア
255: 少女:2011/10/27(木) 21:05:24 ID:CxrgMNh062
壱姫「……なーんだよォ、村娘ちゃんをくださいーってか?」ニヤー

魔者「は? ……あ……、いや、いやいやそうじゃねーよ!!」ガタッ

壱姫「美人だけど抜けてるよねー、そこがかわいいのかな?」ニヤニヤ

魔者「だからちが……っ、つーかなんでお前が村娘のこと知ってんだ!」

壱姫「だって会っちゃったからー」ニヤニヤ
256: 少女:2011/10/27(木) 21:06:12 ID:WceLfe4OIg
魔者「なっ……いつどこで……っ、お前余計なこといってねーだろーな!?」

壱姫「えーわっかんないなー♪」ニヤニヤ

  コンコン

側近「はい、どちらさまでしょうか?」

**『ご婚約者様をお連れいたしました』

側近「お通ししてください」
257: 少女:2011/10/27(木) 21:07:06 ID:CxrgMNh062
  ガチャリ

魔者「」

壱姫「あらあら、これは……」

村娘「…………?」

壱姫「大変お似合いですわ、そのドレス!」

側近「ええ、黒くてつやつやした髪によく映えていらっしゃいます」

壱姫「さあさお座りになってくださいませ」ニコニコ
258: 少女:2011/10/27(木) 21:07:47 ID:CxrgMNh062
側近「貴女は下がっていいですよ」

**「かしこまりました」

  バタン

村娘「……おいあんた、こんなズルズル着てよく動き回れるな……」

壱姫「あんたってボクのことかい? 生まれたときから身に付けてりゃ慣れもするさ」ニコ

側近「大変お似合いでございますよ、ご婚約者様」ニコ
259: 少女:2011/10/27(木) 21:08:45 ID:WceLfe4OIg
村娘「……そりゃどうも……」

壱姫「……で、さっきからそこで固まってるやつはなんなの」

魔者「…………」//////ピシーン

村娘「……魔者……?」

魔者「」ビクッ

村娘「…………」

魔者「あ……う、あうあ……」//////

壱姫「なにこれ面白い」プルプル

側近「姫様、失礼かと」ニコ
260: 少女:2011/10/27(木) 21:10:31 ID:CxrgMNh062
それでは本日はこの辺でノシ
おやすみなさい(^w^*)
261: 少女:2011/10/28(金) 21:04:16 ID:2OYw6gSvwg
さていつもの時間となりました\(^o^)/
はりきっていきましょー
262: 少女:2011/10/28(金) 21:05:57 ID:xfnCB85hMg
壱姫「えー…………まあ、そういうことで、だ」コホン

壱姫「勇者には話してなかったけど、あんたと村娘ちゃんには別れてもらうことにしたから」ニッコリ

魔者「はあああああああ!!!???」ガタガタッ

壱姫「お、起きたね」

魔者「はっ……ちょっ……おま……どうゆー……!?」!?!?
263: 少女:2011/10/28(金) 21:06:46 ID:xfnCB85hMg
壱姫「だからさあ、村娘ちゃんはあんたの告白にオーケーしたんでしょ?」

魔者「」//////プシュー

魔者「う、ま、まあな……」//////カアアア

壱姫「でもそれじゃボクが困るわけよ」

魔者「な、なんで……?」

壱姫「だから──」

***
264: 少女:2011/10/28(金) 21:07:26 ID:xfnCB85hMg

***

壱姫「……ってわけさ」

魔者「ああ……な、わかった……なるほど……うん……」

壱姫(めっちゃ落ち込んでるな……)

村娘「……そういうことらしいから、魔者、別れてくれ……」

魔者「」ザクッ

壱姫(あっなんか刺さった)
265: 少女:2011/10/28(金) 21:08:55 ID:2OYw6gSvwg
***

壱国城、謁見の間

***

魔者「…………まあ、というわけで……」ズーン

壱王「?」

壱姫(あ、あれ絶対余計なとこまで思い出してる)
266: 少女:2011/10/28(金) 21:09:38 ID:xfnCB85hMg
魔者「兵のレベルが低すぎて、連れていっても足手まといになります」

壱王「しかし魔王退治だぞ? 少しでも数があった方が……」

魔者「いえ、それだけじゃ……ではないのです」

魔者「今日ここに来る途中、魔物を数体倒して来たんだ……来たんですが」

壱王「!」

魔者「その中に一匹、近辺を荒らしているやつがいたらしく」
267: 少女:2011/10/28(金) 21:10:26 ID:xfnCB85hMg
壱王「……ふむ」

魔者「どれくらいの強さだったかは知らんが、旅の戦士が逃げ出すくらいの強さはあったみ……たいです」

壱王「…………」

魔者「定住する人をも襲う魔物を放っておかなければならないぐらい、この国には人手が足りてないです」

魔者「ましてや首都の近くでこれじゃあ……」
268: 少女:2011/10/28(金) 21:11:40 ID:2OYw6gSvwg
壱王「……なるほど、勇者の言い分はわかった」

魔者「! それじゃ……」

壱王「しかし我が兵の力がそんなものだとはどうしても思えん」

魔者「」イラ

壱王「どうかな、試しに一人と戦ってもらえないか」

壱王「勝てば勇者の要望を呑むことにしよう」
269: 少女:2011/10/28(金) 21:13:03 ID:xfnCB85hMg
魔者「あー、いいっすよわかりました」イライラ

魔者「つーか一人と言わず五人くらい一度に来てもいいっすよ」

  ザワザワ……

**「何だあの男……」ボソボソ

**「ばかにしてるのか……?」ボソボソ
270: 少女:2011/10/28(金) 21:13:41 ID:2OYw6gSvwg

  ザワザワ……

壱王「静かに」

  ……シン

壱王「ならば勇者の申す通り、五人と戦ってもらうことにしよう」

壱王「ただし、それを負けた言い訳に使うことがないように」

魔者「もちろん」ニヤ

壱姫(あいつ、今完璧に敬語忘れたな……別にいいけど)
271: 少女:2011/10/28(金) 21:18:13 ID:2OYw6gSvwg
ここ数日フィルタリングで来れなかった分、多目に投下してるのですが……
書き溜めに大打撃を与えています……みるみる減っていく……

それでは今日はこの辺でノシ
272: 少女:2011/10/29(土) 21:00:25 ID:04zBwiAkCA
ほいほいっ9時ですよー!
いきますぜダンナ!
273: 少女:2011/10/29(土) 21:01:46 ID:GV4BA/9fro
壱姫「お父様意見を申し上げてもよろしいでしょうか?」

壱王「なにかな壱姫?」

壱姫「勝負でしたらルールを設けませんと……そして審判も」ニッコリ

壱王「ふむ」

壱姫「……あなたは格闘技に明るかったでしょう、側近?」

側近「…………」ニコ

壱王「そうだな……ルールもお前が決めよ、側近」
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