***
壱国城、謁見の間
***
壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
250: 少女:2011/10/26(水) 21:19:08 ID:SnP2cyRSbc
壱姫「そうじゃなくて、君が欲しいものはいいのかい?」
魔者「?」
壱姫「ほら例えば、お金とか土地とか地位とか……」
魔者「なんだそれくっだんね」
壱姫「えー……」
魔者「いらねえよ別に、俺はそういうもんに束縛される方がごめんだ」
壱姫「…………」
251: 少女:2011/10/26(水) 21:27:21 ID:nNpm8ZXgkM
***
──壱姫「お金とか名誉とか?」
──村娘「……そうじゃないけど……」
──壱姫「そうだね、彼はあんまりそういうものには興味がなさそうだ」クス
***
壱姫(ボク見る目ありすぎ……ってかドンピシャすぎて自分で引くレベル)
252: 少女:2011/10/26(水) 21:28:41 ID:nNpm8ZXgkM
今日はここまでで!\(^o^)/
また明日ノシ
よい夢をー(*´`)
253: 少女:2011/10/27(木) 21:03:37 ID:WceLfe4OIg
9時ですねっ\(^o^)/
今から投下いきます!
254: 少女:2011/10/27(木) 21:04:36 ID:WceLfe4OIg
壱姫「……じゃあ君が欲しいものってないの?」
魔者「……いや」
壱姫「なんだ、あるなら言ってごらんよ」
魔者「…………」
壱姫「ほらほら」
魔者「…………村娘の」
壱姫「は?」
魔者「……いや、やっぱいいや」ハア
255: 少女:2011/10/27(木) 21:05:24 ID:CxrgMNh062
壱姫「……なーんだよォ、村娘ちゃんをくださいーってか?」ニヤー
魔者「は? ……あ……、いや、いやいやそうじゃねーよ!!」ガタッ
壱姫「美人だけど抜けてるよねー、そこがかわいいのかな?」ニヤニヤ
魔者「だからちが……っ、つーかなんでお前が村娘のこと知ってんだ!」
壱姫「だって会っちゃったからー」ニヤニヤ
256: 少女:2011/10/27(木) 21:06:12 ID:WceLfe4OIg
魔者「なっ……いつどこで……っ、お前余計なこといってねーだろーな!?」
壱姫「えーわっかんないなー♪」ニヤニヤ
コンコン
側近「はい、どちらさまでしょうか?」
**『ご婚約者様をお連れいたしました』
側近「お通ししてください」
257: 少女:2011/10/27(木) 21:07:06 ID:CxrgMNh062
ガチャリ
魔者「」
壱姫「あらあら、これは……」
村娘「…………?」
壱姫「大変お似合いですわ、そのドレス!」
側近「ええ、黒くてつやつやした髪によく映えていらっしゃいます」
壱姫「さあさお座りになってくださいませ」ニコニコ
258: 少女:2011/10/27(木) 21:07:47 ID:CxrgMNh062
側近「貴女は下がっていいですよ」
**「かしこまりました」
バタン
村娘「……おいあんた、こんなズルズル着てよく動き回れるな……」
壱姫「あんたってボクのことかい? 生まれたときから身に付けてりゃ慣れもするさ」ニコ
側近「大変お似合いでございますよ、ご婚約者様」ニコ
259: 少女:2011/10/27(木) 21:08:45 ID:WceLfe4OIg
村娘「……そりゃどうも……」
壱姫「……で、さっきからそこで固まってるやつはなんなの」
魔者「…………」//////ピシーン
村娘「……魔者……?」
魔者「」ビクッ
村娘「…………」
魔者「あ……う、あうあ……」//////
壱姫「なにこれ面白い」プルプル
側近「姫様、失礼かと」ニコ
260: 少女:2011/10/27(木) 21:10:31 ID:CxrgMNh062
それでは本日はこの辺でノシ
おやすみなさい(^w^*)
261: 少女:2011/10/28(金) 21:04:16 ID:2OYw6gSvwg
さていつもの時間となりました\(^o^)/
はりきっていきましょー
262: 少女:2011/10/28(金) 21:05:57 ID:xfnCB85hMg
壱姫「えー…………まあ、そういうことで、だ」コホン
壱姫「勇者には話してなかったけど、あんたと村娘ちゃんには別れてもらうことにしたから」ニッコリ
魔者「はあああああああ!!!???」ガタガタッ
壱姫「お、起きたね」
魔者「はっ……ちょっ……おま……どうゆー……!?」!?!?
263: 少女:2011/10/28(金) 21:06:46 ID:xfnCB85hMg
壱姫「だからさあ、村娘ちゃんはあんたの告白にオーケーしたんでしょ?」
魔者「」//////プシュー
魔者「う、ま、まあな……」//////カアアア
壱姫「でもそれじゃボクが困るわけよ」
魔者「な、なんで……?」
壱姫「だから──」
***
264: 少女:2011/10/28(金) 21:07:26 ID:xfnCB85hMg
***
壱姫「……ってわけさ」
魔者「ああ……な、わかった……なるほど……うん……」
壱姫(めっちゃ落ち込んでるな……)
村娘「……そういうことらしいから、魔者、別れてくれ……」
魔者「」ザクッ
壱姫(あっなんか刺さった)
265: 少女:2011/10/28(金) 21:08:55 ID:2OYw6gSvwg
***
壱国城、謁見の間
***
魔者「…………まあ、というわけで……」ズーン
壱王「?」
壱姫(あ、あれ絶対余計なとこまで思い出してる)
266: 少女:2011/10/28(金) 21:09:38 ID:xfnCB85hMg
魔者「兵のレベルが低すぎて、連れていっても足手まといになります」
壱王「しかし魔王退治だぞ? 少しでも数があった方が……」
魔者「いえ、それだけじゃ……ではないのです」
魔者「今日ここに来る途中、魔物を数体倒して来たんだ……来たんですが」
壱王「!」
魔者「その中に一匹、近辺を荒らしているやつがいたらしく」
267: 少女:2011/10/28(金) 21:10:26 ID:xfnCB85hMg
壱王「……ふむ」
魔者「どれくらいの強さだったかは知らんが、旅の戦士が逃げ出すくらいの強さはあったみ……たいです」
壱王「…………」
魔者「定住する人をも襲う魔物を放っておかなければならないぐらい、この国には人手が足りてないです」
魔者「ましてや首都の近くでこれじゃあ……」
268: 少女:2011/10/28(金) 21:11:40 ID:2OYw6gSvwg
壱王「……なるほど、勇者の言い分はわかった」
魔者「! それじゃ……」
壱王「しかし我が兵の力がそんなものだとはどうしても思えん」
魔者「」イラ
壱王「どうかな、試しに一人と戦ってもらえないか」
壱王「勝てば勇者の要望を呑むことにしよう」
269: 少女:2011/10/28(金) 21:13:03 ID:xfnCB85hMg
魔者「あー、いいっすよわかりました」イライラ
魔者「つーか一人と言わず五人くらい一度に来てもいいっすよ」
ザワザワ……
**「何だあの男……」ボソボソ
**「ばかにしてるのか……?」ボソボソ
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