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魔者「仕方ないからお前と結婚してやるよ」
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1: 少女:2011/9/15(木) 19:33:16 ID:VDKZMqcALE
***

壱国城、謁見の間

***

壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」

魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」

壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」

魔者「……おそれいります」


232: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 20:41:54 ID:qdHG6dVYtM
おかえりなさい!
また更新頑張ってください(´`*)
233: 少女:2011/10/25(火) 21:00:47 ID:k/G/mfZd1E
>>232
ありがとうございます!(´`*)

それでは今から投下しますね!
234: 少女:2011/10/25(火) 21:01:52 ID:hPOCZiyTz6
***

壱国城、謁見の間

***

  ギィイイ……

壱王「よくぞ参った勇者よ」

魔者「…………」ペコ

壱姫「お久しぶりにございます、勇者様」ニコ

魔者(……白々しいなー)
235: 少女:2011/10/25(火) 21:03:18 ID:hPOCZiyTz6
壱王「そしてお前が勇者の婚約者であるか」

村娘「……はい……」コク

壱王「なかなか美しい娘だ、勇者の目に留まるのもよくわかる」ウンウン

魔者「…………」//////カアアアア

壱姫「」ニヤニヤ

魔者(くっそあの女、にやにやしやがって……っ)//////ジトッ
236: 少女:2011/10/25(火) 21:06:05 ID:hPOCZiyTz6
壱王「それで二人の結婚はもう決まってるのかな?」

村娘「……えと……」

壱姫「」ヒラヒラ

村娘(……手はず通りに決められた台詞を言う……)コクコク

村娘「……イエ、マダデス……」

魔者「……」

壱王「なんと、何故だ!?」

村娘「……私ガ彼ノ気持チニ応エラレナイカラデス……」

魔者「」ザクッ

壱姫(あ、なんか刺さった……)
237: 少女:2011/10/25(火) 21:07:16 ID:hPOCZiyTz6
壱王「そうか、それでは魔者とは結婚しないということか!」

魔者「」ザクザクッ

村娘「……いやそうじゃなく……」

村娘「…………彼ヘノ気持チニ答エヲ出スタメニ、シバラク時間ガ欲シイノデス……」

壱王「ふむ……」

村娘「……幸イ魔者ニハソレデイイト言ッテモラエマシタ……」
238: 少女:2011/10/25(火) 21:08:56 ID:k/G/mfZd1E
×壱王「そうか、それでは魔者とは結婚しないということか!」
○壱王「そうか、それでは勇者とは結婚しないということか!」

すみません脳内補完お願いしますm(__)m
239: 少女:2011/10/25(火) 21:10:20 ID:hPOCZiyTz6
壱王「しかし、それでは待たされる壱姫が……」

壱姫「私は構いませんわ、お父様」ニッコリ

壱姫「彼女の返事を待たずとも、その間に勇者様を振り向かせることが出来ますもの」キラキラ

魔者(嘘八百……)オエッ

壱王「ううむ、壱姫がよいならばよいが……しかし、出来るだけ早い返事を頼むぞ」

村娘「…………」コクコク
240: 少女:2011/10/25(火) 21:13:44 ID:hPOCZiyTz6
壱王「して、魔王討伐についてだが」

壱王「連れていく兵の数は……」

魔者(…………!)

魔者「……陛下」

壱王「む、なんだ勇者よ?」

魔者「……そのことで、お話があるのですが──」
241: 少女:2011/10/25(火) 21:15:29 ID:hPOCZiyTz6
今日はここまでで!

最近寒いですので、皆様風邪をひかれませんようノシ

そのうち壱姫と側近のスペックもあげようと思います!
242: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 21:20:59 ID:8H6.ft1E.w
少女さんも体調崩さないように気を付けてくださいね

スペック楽しみにしてます!ノシ
243: 少女:2011/10/26(水) 21:04:44 ID:SnP2cyRSbc
9時ですね!

>>242
ありがとうございます!

では先にスペックからいきますね!
244: 少女:2011/10/26(水) 21:05:19 ID:SnP2cyRSbc
壱姫(15)
・壱国の姫。
・たしなむ程度の武術は一通り出来る。

・身長:148cm
・ひんぬーロリ子。
・くるくるツインテール。
・僕っ子。頭はいいが体が小さいので運動は不向き(あくまでも不向きなだけでやれば出来る)
245: 少女:2011/10/26(水) 21:08:12 ID:nNpm8ZXgkM
側近(23)
・壱姫の側近。
・武術も剣術も何でもござれ。

・身長:182cm
・長身の割りに細身。
・横髪を伸ばしてる。後ろは短め。
・基本敬語。
246: 少女:2011/10/26(水) 21:10:15 ID:nNpm8ZXgkM
では本編いきますよー!
247: 少女:2011/10/26(水) 21:13:59 ID:nNpm8ZXgkM
***

壱国城、謁見室A〜回想〜

***

壱姫「とりあえず先にボクの話を聞いてもらってもいいかな」

魔者「おう」

壱姫「まあ、話っていうか相談だね」

壱姫「まず、こないだ君に話したボクの“事情”につき、旅に兵を連れていくのは反対なんだ」
248: 少女:2011/10/26(水) 21:16:07 ID:SnP2cyRSbc
魔者「……というかまず、連れていくことが前提なのか?」

壱姫「当たり前じゃないか、魔王討伐に行くんだよ? しかも姫であるボクを連れてさ」

魔者「いや、だからこそ要らねーだろ」

壱姫「は? なんで?」

魔者「だってここの兵弱すぎんだもん」

壱姫「……そーなの?」

魔者「そーなの」
249: 少女:2011/10/26(水) 21:17:45 ID:nNpm8ZXgkM
魔者「俺の頼みってのはそれだ、周辺の警備の強化と、警備する兵の強化」

壱姫「……それだけ?」

魔者「それだけって……あのなー結構重要な問題だぞ」

魔者「城内は安全かも知んねーが、城下は魔物が……」

壱姫「いや、それが大変な問題なのはわかるよ、これでも一国の姫なんだからさ」
250: 少女:2011/10/26(水) 21:19:08 ID:SnP2cyRSbc
壱姫「そうじゃなくて、君が欲しいものはいいのかい?」

魔者「?」

壱姫「ほら例えば、お金とか土地とか地位とか……」

魔者「なんだそれくっだんね」

壱姫「えー……」

魔者「いらねえよ別に、俺はそういうもんに束縛される方がごめんだ」

壱姫「…………」
251: 少女:2011/10/26(水) 21:27:21 ID:nNpm8ZXgkM

***

──壱姫「お金とか名誉とか?」

──村娘「……そうじゃないけど……」

──壱姫「そうだね、彼はあんまりそういうものには興味がなさそうだ」クス

***

壱姫(ボク見る目ありすぎ……ってかドンピシャすぎて自分で引くレベル)

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