黒いのに和んじゃうSSを目指して
１日3回の更新を目指す
あまり文才はありません
114： ◆SWbhV464vU：2011/6/19(日) 19:39:00 ID:Ki8Iex9SyM
男：女ちゃん…大丈夫？
男：今日は女ちゃんのために母さんがプリン作ってくれたから持ってきたんだ
男：美味しいかい？よかった
男：あ…しっかり食べなきゃ…溢してるよ。
男：かわいいなぁ女ちゃんは…
男：…愛してるよ
女：………
男姉：…女ちゃんの精神は正常になると思う？
男：なるさ。医者も言ってたよ。話しかけることが大切だって。
男姉：そう…でも精神疾患患者の病棟って家族しか入れない…ああ、なるほなるほ
男：…僕らは女ちゃんの家族さ？正式にね。母さんがなんとかしてくれたみたいだ
男姉：あんたも母さんもよーやるわ…父さんいつ帰ってくるのかね…
男：あの人はグルメだからそうそう帰ってこないさ。なんで？寂しいの？
男姉：……うん
男：はいダウト。本当はなんとも思ってない。
男姉：……男、あんたの負け。
男：…え？
男姉：売店でジュース買ってくるねー
男：………あの姉さんが寂しい、か
115： 名無しさん：2011/6/19(日) 19:40:49 ID:f2oBULdTPY
男姉……(´；ω；｀)
116： 名無しさん：2011/6/19(日) 19:42:34 ID:AUmRqMJtbw
｢姉｣とか｢母｣でよくね
117： ◆SWbhV464vU：2011/6/19(日) 19:44:48 ID:Ki8Iex9SyM
>>116
もしかしたら他の登場人物の兄弟姉妹も出てくるかもしれないから念のため…
118： 名無しさん：2011/6/19(日) 19:57:56 ID:zZMFymQadU
ああ親父生きてたのかｗｗｗ
俺はてっきrうわなにするやめ
119： 名無しさん：2011/6/19(日) 20:11:51 ID:vOIDzcqTnk
親父wktk
つ④
120： 名無しさん：2011/6/19(日) 21:11:01 ID:KaYxtcx/nc
支援あげ
121： 名無しさん：2011/6/20(月) 00:22:52 ID:cui0xr2wmI
正式に家族になったら男と女ちゃん、結婚できなくね？
122： 名無しさん：2011/6/20(月) 00:43:14 ID:8I1IQq/ZBU
支援
面白い
123： 名無しさん：2011/6/20(月) 01:51:27 ID:FNOnwiElUY
スレタイで天城越え思い出しちまった
つ④
124： ◆SWbhV464vU：2011/6/20(月) 02:07:23 ID:m1nXJA79ec
>>121
そこがミソ
125： 名無しさん：2011/6/20(月) 06:14:50 ID:TUrQT149aU
死んだ姉と兄くらいしか家族のいなかった女が、仮に何の前触れもなく失踪したとしても、捜索願を出す人は果たして…
126： 名無しさん：2011/6/20(月) 07:55:32 ID:qAjn9ILu42
>>123だいすき
…あ >>123じゃなくて天城越えが
127： ◆SWbhV464vU：2011/6/20(月) 20:03:27 ID:64Dd3glNoQ
第３話。愛のお話。
私は父が大好きだ。
父という枠を越えるほどの愛を持っている。
恋心という言葉が一番馴染む。
ひとり何度貴方との行為を
ひとり何度の夜を明かしたか
弟ですら母ですら
まして父ですら
それは知り得ない。
知ることはできない。
ある哲学者が言った言葉。
『無知の知』
私は何も知らないということを知っている。そんな言葉。
けれど私は
何も知らない。知らないということに気づかなければよかった。と
何度も思う。
私は父が好きだ
愛しいパパ愛しいダディ愛しい父上愛しい父親愛しい親父
まあ、どうせ届かないことは知っているよ
繰り返しても届かないものは届かないから
128： ◆SWbhV464vU：2011/6/20(月) 20:12:27 ID:64Dd3glNoQ
男姉：我ながら感心するわ。10年も実の父に恋してるなんて
男姉：寂しくなんてないわ。彼とのツーショットがあるから。
男姉：独り言なんかじゃないのよ。私の住むこの日本に独り言なんてないのだから
男姉：初めて彼に恋をしたのはいつかしら。ああ、確か入院したときね。
男姉：事故で右手が切断されたときね。彼は私のために右手を探しだして冷却しながら医者に届けてくれたわぁ
男姉：手術が終わって目が覚めたときかしら？ふと隣を見ると泣き腫らしたのかわからないけど、腫れた瞼の彼がいたわ
男姉：彼は泣いてないって言ってたけどね。年の割にはまだ若いのよ
129： ◆SWbhV464vU：2011/6/20(月) 20:19:03 ID:ZpXrMDv/zs
男姉：彼はやっぱり私の父なのね。
父が外国に旅立つ日、私は父にお土産よろしくね。なんて言ったの。
父はこう言ったわ
『娘の頼みだっ仕方がない！』
嬉しくもあり、悲しくもあったわ。
彼は私を愛してくれた。でも違う。
私が欲しい愛はその愛ではないの。
愛は欲しいわ。貴方の愛が欲しいわ
男姉：叶わなくてもいい。いっそ、いっそ娘に対する愛でいいわ。
それでいいから私を愛しつづけて…！
男姉：…最近は慣れたわ。まあどこかのバカのせいで久しぶりに寂しくなったけど
男姉：……たまには手紙よこしなさいよ。ばか。
男姉：季節はもうじき冬なのよ。グルメにこだわってないで娘を早く撫でに来なさい
男姉：そしたら貴方を、最高の笑顔で迎えてあげようじゃないの
男姉：だから帰ってきたら撫でること、頬にもお帰りのチューをしなさい
男姉：所詮は叶わない夢かしら。ううん。叶わないから夢、なの
130： 名無しさん：2011/6/20(月) 20:55:02 ID:lJPRLKtoFU
面白いな
支援
131： ◆SWbhV464vU：2011/6/21(火) 18:22:27 ID:hyRLWZcB.Y
男：姉さん姉さん…
男姉：なによ。
男・男姉：お父さんから電話きてるよ
男：……
男姉：……
男・男姉：ダウト。
男：…
男姉：…
男：本当にきてるよ
男姉：…はいはい。よっこらしょ
男姉：…お父さん？
男父：やぁ。元気にしてたかい？
男姉：どうだと思う？
男父：元気だと思っているよ。ふふ。
男姉：当たり。それで、今日はなんで電話してきたの？
男父：実は今週の週末にそっちに帰ろうと思ってな
男姉：…本当に？
132： ◆SWbhV464vU：2011/6/21(火) 18:28:38 ID:wlrn5dz1uc
男父：ああ！ちゃんとお土産も忘れないからな！
男姉：バカね。私そんなガキじゃないわ。もう20行ったのよ
男父：買っちまったんだから仕方ないだろ？それに娘はいつまでも娘なんだ。
男姉：……。ｷｭﾝ
男父：学校はどうだ？
男姉：楽しいわ。最近あるコに告白されたの。けど振ったわ。
男父：お前はいい加減誰かと付き合ったらどうだ？
男姉：お断り。結婚したくないもの。
男父：じゃあそろそろ母さんと代わってくれるか？
男姉：ええ。…お母さーん！パパから電話ー！
他愛のない話だけれど、それでも彼からの電話はすごく嬉しかった。
もちろん表には出さないわ。弟に変に思われたくないしね
133： ◆SWbhV464vU：2011/6/21(火) 18:32:09 ID:wlrn5dz1uc
数日経って…
男：父さんが来るの、明日だね
男姉：ええ。お土産なんだと思う？
男：僕には料理道具。母さんには絵画。姉さんには…なんだろう
男姉：お父さんのことだから…予想の斜め上を行きそうね。あんたの予想は外れね
男：…やっぱり？
けど、弟の予想は意外と的を射ていた。
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