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ちょっと過去話に付き合ってほしい。

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小学生の頃いつも一緒に登校する女の子を好きになった>>1。そして野球クラブの大会の試合に応援に来てくれる事になる。しかしそこで事件が起き、その事件やその後の話等々…悲しみと愛があふれてくる話です。
Part1
1 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:17:20.61 ID:usH3wxSS0
クリスマスまであと二週間。
初スレ立てで、遅筆だが誰かに聞いていて欲しくてスレを立てます。

3 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:19:27.01 ID:usH3wxSS0
もう15年近く前になるけど、小学生の時
俺には好きな子がいた。
近所に住む幼馴染の女の子。
いつ好きになったかは覚えていない。
けど、気づいたら好きになっていた。

5 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:22:07.96 ID:usH3wxSS0
その子は当時、とても勝気な性格で負けず嫌い。
性格は自分と正反対で、実際よく喧嘩もした。
名前を仮にサキとしとく。

7 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:24:40.44 ID:usH3wxSS0
小学校は朝は集団登校をする上、学校までは片道4キロという田舎。
同じ地区の登校グループには同い年の女の子はサキしかいないし、
下の子はサキの妹と弟そして上に俺の姉というグループだったこともあり
自然に彼女との会話は多くなった。

8 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:27:46.53 ID:usH3wxSS0
それが多分、一番の要因だと思うが小学校五年の時にはベタ惚れともいえる状態。
普段は、素っ気無い感じで接していても会話ごとに気分が高まって変なテンションになったりした。
そして、サキの誕生日が12月24日だった。


9 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:32:14.95 ID:usH3wxSS0
意識し始めたころに
「私、誕生日がクリスマスだから、プレゼントが纏められるんだ〜。」
「弟と妹はクリスマスと誕生日別々にもらえるのに不公平。」
と愚痴っていた。
だから、小5のクリスマスに俺は半年貯めたお小遣いを使い、姉に助言をもらい
彼女にプレゼントを渡した。
当時流行っていたアーティストのCDと熊のぬいぐるみ。
渡したとき、始めてみるくらいの笑顔を見せてくれた事が記憶に残っている。

10 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:34:21.67 ID:usH3wxSS0
それから、付き合うとかいう流れではないが一緒にいる時間は長くなった。
当時俺は小学校の野球クラブに入っていたが、サキと帰りたいが為に
練習をサボりまくった。
当然、レギュラーには一度も選ばれなかった。

12 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:39:07.23 ID:usH3wxSS0
六年にあがってもそういう感じだったが、最後の公式大会が二ヵ月後に迫ってきたとき
サキが試合の応援に行くと言い出した。
俺はかなりあせった。
何しろ、サボりまくった付けでろくにフライも取れない。
監督にも再三注意され無視した結果、放置状態。
とてもじゃないが呼べない。

13 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:42:55.52 ID:usH3wxSS0
しかし、今更出れないとは言えない。
口から出たのは
「あ・・ああ!任せとけ!俺の活躍で優勝するよ。」
という、死亡フラグ。
カッコつけて、いつも練習は行かなくても試合で活躍すればいいと
厨二見たいな事を言っていた結果こんなことに。

15 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:48:00.24 ID:usH3wxSS0
俺はどうしてもサキの前ではいいカッコしたくて次の日から練習に出始めた。
監督も「何を今更」と取り合おうとはしてくれなかったが
同級生の主将のHは理由を察したらしく、「まだ時間はあるから死ぬ気でやってみ?」
と言ってきた。
このとき知ったが、
俺がサキを好きということはクラスでは公然の秘密のような扱いだった。
今思い出しても恥ずかしい。

16 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:51:18.54 ID:usH3wxSS0
そこからはがむしゃらに頑張った。
遅れを取り戻せるとは思わなかったが、クラブは人数が少なく六年は
俺を含めて5人しか居なかったからお情けで出してもらえる可能性はあった。
そのチャンスをどうにか活躍、若しくは情けなくないようにしようと必死だった。
そのうち、最初は取り合ってくれなかった監督もアドバイスをくれるようになった。

18 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 22:54:45.41 ID:usH3wxSS0
そして、試合の一週間前。
母親と買い物に行ったスーパーでサキの母親と会った。
家族ぐるみの付き合いがあるので、母親同士が世間話で盛り上がっていたが、
突然サキ母が
「俺君、好きなお弁当のおかずはどんなの?」
と聞いてきた。

20 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:00:43.32 ID:usH3wxSS0
突然の質問に驚いてると母が
「この子ね〜卵焼き好きなのよ〜」
とニヤニヤしながら答えやがった。恥ずかしい。
「そうなの?サキがね、お弁当のおかずに悩んでたから〜」
それを聞き、またニヤニヤする母
「あら!そういう事!」
どうやら、試合の日にサキは弁当を作ってきてくれるらしい。
母がやたらその事でからかってきて鬱陶しくて
「別に何でもない。」
と返していたが、内心は嬉しすぎて変な高揚感で一杯だった

22 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:05:30.67 ID:usH3wxSS0
それからの一週間。今思い出しても俺はウザいテンションで過ごした。
学校でサキと会うと真っ赤になり、しかし他の男子には遠まわしに自慢し、
野球の練習中にはにやけ、同級生のKに殴られた。
Kはサキが好きだったらしい。
それを知ってさらにウザいテンションがあがり、Kにちょっかいを出した。
打球ぶつけられた。

25 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:08:51.78 ID:usH3wxSS0
そんなこんなで迎えた試合の前日。
練習は早めに切り上げられたので、帰宅後近くの神社で
「明日は活躍出来ますように!」と願掛けをした。
晩飯を食べてると、明日の弁当の事が気になりだし、夜はまったく寝付けなかった。

26 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:14:02.24 ID:usH3wxSS0
そして、待ちに待った試合当日。
監督から朝ごはんはしっかり食べて来いと言われたが、食べる気にならなかった。
なぜなら、「サキの手作り弁当」という最強アイテムが待ってるから。
祖母に「朝飯くわな力でらんよ」
と叱られたが、理由を知ってる母がニヤニヤしながら突いて来た。
姉が「ちゃんと、食べたらおいしかったっていうんよ。」
と念を押してきた。
大丈夫、あんたのカレーより不味いものを俺は知らない。
結局、味噌汁を一杯飲んで家を出た。

27 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:20:01.56 ID:usH3wxSS0
大会会場へは母に送ってもらい、7時50分に到着。
夜勤なので試合を見てから仕事に行くといい、
他のチームメイトの母親と観戦席に向かった。
サキはまだ来ていなかった。俺たちの試合は第四試合で11時頃になる
と言ったら「じゃあ、それに間に合うように行く」と言っていた。
きっと今頃は弁当を作っているんだと考えるとにやけ顔が治らなかった。
主将にその事をからかわれ、Kに物凄い視線で睨まれた。

28 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:24:14.60 ID:usH3wxSS0
開会式と第一〜第三試合が終わり、俺たちの試合の順番が来た。
俺は<8番ライト>でスタメンに入れてもらえた。
一回戦の相手が格下なので。
というのが大きな理由だが初めてスタメンに選ばれた事は純粋に嬉しかった。

29 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:27:43.73 ID:usH3wxSS0
両チームが整列し、挨拶。
試合開始。後攻だったので守備につく。
外野から観戦席をみるが、サキはまだ来ていない。
バスで来ると言っていたので、
きっと遅れているのだろうとか考えていたらフライを落とした。

30 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:33:48.29 ID:usH3wxSS0
初っ端のミスで恥ずかしくなり、そのあとは試合に集中した。
回が進んで俺の初打席。
打席に立つ前に客席を見る。まだ来ていない。
いや、見つけられないだけだと自分で言い聞かせた。
その後は試合に集中した。
結果は3打数2安打という嘘みたいな成績を出し、試合を終えた。
近所の神社は王さんでも祭ってるのだろうか。


31 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:37:51.37 ID:usH3wxSS0
試合後、待ちわびた昼休憩。
チームメイトは皆で集まって、保護者会の作ったおにぎりを食べる。
しかし俺にはお弁当が待っている。
主将に後押しされ、チームメイトに冷やかされ、Kの呪詛を聞きながら
客席に向かった。
サキは見当たらなかった。

34 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:45:59.26 ID:usH3wxSS0
俺は慌てた。
客席を端から端までキョドリながら歩くが何処にもいない。
心臓をバクバクさせながらうろついているとそれが目に付いたらしく
母が声をかけてきた。
アワアワ言いながら、来ていないことを伝えると一緒に探してくれた。
最初は「振られたんじゃないのw」
と笑っていたが、段々、真剣な顔をしだし
「ちょっと電話してくるから皆のところで待ってなさい。」
と走っていった。

35 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:52:08.58 ID:usH3wxSS0
戻ると監督やチームメイトが冷やかしてきたが、物凄く暗い顔した俺を見て驚いていた。
主将が「何かあったんか」
と心配してくれた。
「来てない」とボソッと伝えると「そうか。」と一言だけ言った。
Kは今までと打って変って満面の笑みを浮かべていた。殺意が沸いた。

38 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/10(木) 23:57:26.22 ID:usH3wxSS0
監督が「もう二回戦始まるから、おにぎり食え」
と進めてくれたが、手をつけなかった。
二回戦も一回戦と同じようにスタメンだったが、
モチベーションは急激に下がっていた。
二回戦は、先攻で初回からチームの打線がつながり、自分の打順が回ってきた。
悔しい。
そう思いながら打席に入る。
初球を空振り。
客席を見る。やはり来ていない。
カウント2−2。
その時、監督がタイムを掛けた。

40 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/11(金) 00:00:40.61 ID:zEEsm5BO0
普段から練習や試合での姿勢に厳しい監督だ。
俺は物凄い気の抜けたスイングをしていたからきっと怒られる。
そう思って監督に手招きされベンチへ戻った。
戻らなければ良かったと思った。
ベンチには母親。電話を掛けに行ったとき以上の深刻な表情。
「サキちゃんね。来る時事故にあったって・・」

41 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/11(金) 00:05:18.66 ID:zEEsm5BO0
自分の母親が何を言ってるのかが全くわからなかった。
「今から病院行くから」
と手を引かれたが
「何言ってるのか判らん!試合中!」
と怒鳴り声をあげた。
手を振り払い、打席に戻ろうとする。
しかし、監督に首根っこ掴まれ
「あんな気の抜けたスイングして、今度は気を散らしてる奴は出せん。交代だからいけ」
と言われ、ますます困惑した。

42 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/11(金) 00:08:57.96 ID:zEEsm5BO0
「いやだ!そんな訳がない!」
と会話の通じない駄々をこねた。
「あんた、行かんでどうするの!」
と母に肩を掴まれ、泣いている母の顔を見て一気に絶望感が押し寄せてきた。
ああ、そうなんだ。と。

43 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/11(金) 00:12:34.37 ID:zEEsm5BO0
車に乗り、病院に向かうまでの間は放心状態だった。
母がサキが事故に会ったことしか状況は判らない。
けど、悪いほうには考えるな。
とか必死に励まそうとしていたが、全く身に入らなかった。
ただ、
どうかこれがわるいじょうだんだといい
とぐるぐる考えていた。

44 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/11(金) 00:18:02.17 ID:zEEsm5BO0
病院に着いて母親が受付で病室を聞いているとき
俺は待合室の椅子にボーっと座っていた。
何も考えなかった。
ただ、こうして座っていたらサキが何も無かった様に声を掛けてくる
そんな風に思いたかった。
戻って来た母に手を引かれ、連れて行かれたのは集中治療室だった。

48 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+:[] 投稿日2009/12/11(金) 00:25:50.10 ID:zEEsm5BO0
そこには、サキの母親と父親がいた。
サキ母はいつもの明るい表情は無く、目を真っ赤に腫らしていた。
サキ父は憔悴しきった顔をし、よく見ると右の拳が赤くなっていた。
サキ母は俺を見ると駆け寄ってきて抱き寄せた。
その時に聞いた事。
サキはその日の朝、早くに起きて弁当を作り始めたが、肝心の卵焼きが上手く焼けなかった。
何度も作り直し、やっときれいに出来たとはしゃいでいたと。
卵焼きに時間をくってしまったので遅れそうになり、急いで家を出たと。
そして、バス停に向かう途中で居眠り運転の車に撥ねられたと。

51 名前:usH3wxSS0 ◆veX80jB2Qs :[] 投稿日2009/12/11(金) 00:34:50.92 ID:zEEsm5BO0
相手はサキを撥ねた事に気づかず、電柱にぶつかった単独事故だと勘違い
したらしい。
救急車を呼ばず、警察だけを呼んだらしい。
結局、その後気づいて慌てて救急車を呼んだらしいが、
応急手当はせず、車の中で震えていたらしい。
このあたりの事情は事故からしばらくして知った。
この事を聞いたサキ父が相手を殴り飛ばした事も。

52 名前:usH3wxSS0 ◆veX80jB2Qs :[] 投稿日2009/12/11(金) 00:38:36.31 ID:zEEsm5BO0
集中治療室の中では医者や看護婦が動きまわっていた。
ドラマでしか見た事の無い医療機器が沢山ある。
でも、サキの姿は見えない。
機器と医者たちに遮られ、彼女の顔は見えない。
いつも、傍で見ていたはずの顔が見えない。
俺は彼女を見失ってしまった。

56 名前:usH3wxSS0 ◆veX80jB2Qs :[] 投稿日2009/12/11(金) 00:48:34.45 ID:zEEsm5BO0
「容態はあまり良くない。最悪の場合も覚悟していて欲しい。」
病院に到着したとき、サキの両親は医者からこう告げられたらしい。
サキ母は隠さずに俺にもこの事を伝えた。
後ろで母のすすり泣く声が聞こえた。
でも、俺は泣かなかった。泣いたらサキを見つけられなくなる気がしたから。
母が仕事に行かなきゃいけないから、今日は帰ろうと促してきたが
嫌だと動かなかった。
母は「気持ちはわかるけど、今はどうにも出来ないでしょ?」
と諭そうとしたが、俺は動こうとしなかった。
「私がお家まで送りますから、もう少し居させてあげてください。」
とサキ父が言ってくれ、母はお願いしますと言い、病院を後にした。

58 名前:usH3wxSS0 ◆veX80jB2Qs :[] 投稿日2009/12/11(金) 00:55:30.48 ID:zEEsm5BO0
母が行った後、サキ母が包みを持ってきた。
俺はそれが何か直ぐにわかった。
お弁当だった。
今日の試合に作って持って来てくれるはずだったお弁当。
包みを開くと、犬の絵の描いた弁当箱と箸と小さなお守り。
近所の神社の必勝祈願のお守り。
弁当箱を開くと、事故にあったなんて嘘のようにきれいに並んだままの
飾りつけで、ご飯と数種類のおかず、そして卵焼きが入っていた。

61 名前:usH3wxSS0 ◆veX80jB2Qs :[] 投稿日2009/12/11(金) 01:00:27.77 ID:zEEsm5BO0
それを見て、また涙が出そうになった。
「食べてあげて」
とサキ母に促され、弁当を食べた。
卵焼きを一つ食べる。
甘い。
きっと砂糖を結構な量入れたのだろう。
溶けきれなかった砂糖の塊がある。
泣きそうになりながら、それでも泣くまいとこらえながら弁当を食べた。

63 名前:usH3wxSS0 ◆veX80jB2Qs :[] 投稿日2009/12/11(金) 01:03:40.25 ID:zEEsm5BO0
弁当を食べ終わった俺は、姿の見えないサキに
「おいしかった。」
と声を掛けた。
ガラス越しに聞こえたのかはわからない。
けれど、あのプレゼントを渡したときのサキの笑顔がふと思い出した。

64 名前:usH3wxSS0 ◆veX80jB2Qs :[] 投稿日2009/12/11(金) 01:09:00.59 ID:zEEsm5BO0
その日は、面会時間ギリギリまで病院にいた後
サキ父に送られ家に帰った。
家に帰ると姉が泣きながら俺を抱きしめてきた。
「大丈夫だから。」
と言って部屋に入った。
その日は、眠れなかった。
少し時間がたったからだろうか
一日の事が一気に頭の中に流れ込んでくるような気分だった。
「大丈夫だから。」
何度も自分に言い聞かせた。

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