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男娼「身請けしてくんない?」 少女「そんなお金ないですね」
Part11


234 :名無しさん@おーぷん :2015/05/26(火)21:38:35 ID:OeM
少女「ご、ごめんなさい。私…あんまり綺麗だったから」
男娼「…きれい?」
少女「は、はい。違うんです、盗もうとかじゃなくて、ただ触ってみたくて…」
男娼「それ、置いてよ。…今すぐ」
少女「…」コト
男娼「何で…何でこんな」
少女「男娼さん、本当に。…ただ、着けてみたかったんです。勝手に開けてごめんなさい…」
男娼「…」
少女「あ、の。男娼さん…?」
男娼「違う!!」
少女「…っ」ビク
男娼「そうじゃない!そういうことが言いたいんじゃない!」
男娼「何で触った!!何で、こんなものっ」バッ
少女「きゃ…っ!」
男娼「これ、これ…!汚いじゃないか…!何で君が、触っちゃ駄目だ。駄目っ…」ギリ
少女「い、たいっ…!男娼さん、離し…」
男娼「君の手が、君の…。汚れちゃう…!こんな物、触るなよっ!!」
ガシャッ
少女「ひ、っ…」

236 :名無しさん@おーぷん :2015/05/26(火)21:44:15 ID:OeM
男娼「…っ」グイ
少女「な、にっ…」
男娼「…」ペロ
少女「…!」
男娼「…ぁ、っ…」チュ
少女「な、何やってるんですかっ!やめて!」
男娼「だって君が!君が、こんな汚い物触るから…!消毒しないと」
少女「嫌、だ…!こんなの!やめてってば!」
男娼「君の手、綺麗じゃないと、…駄目なんだ…。綺麗じゃないと…」
少女「…っ」ゾワ
男娼「あむ、…ちゅっ…」
「男娼ー!まだかよー!店開くぞー」
男娼「…!」
少女「はぁ、はあ…」
男娼「…」スル
少女「…っ」
男娼「ごめん…。ごめん、嫌だった?」
少女「…」
男娼「手…。これで、拭いて」ファサ
少女「…」
男娼「ごめん、少女…。僕」

237 :名無しさん@おーぷん :2015/05/26(火)21:48:12 ID:OeM
少女(…さっきの顔じゃない。…いつもの男娼さんだ)
男娼「…ごめん」
少女「何で、こんなこと…」
男娼「…それ」
男娼「客から貰ったものなんだ」
少女「そう、ですか」
男娼「君に…触って欲しくなかった。こんな、汚い…もの」
少女「…」
男娼「…処分しておくから。もう、勝手に触らないで。お願い」
少女「ごめん、なさい」
男娼「君は悪くないさ」チャリ
「男娼ー!」
男娼「今行くー!」
男娼「…じゃあ。君は昨日の部屋で待っていてくれればいいから」クル
バタン
少女「…」
少女(…指、熱い)
少女(男娼に、舐められたところが…熱い)ギュ

238 :名無しさん@おーぷん :2015/05/26(火)21:49:04 ID:OeM
今日はここまでです。
生暖かい目で見守ってね

239 :名無しさん@おーぷん :2015/05/26(火)21:49:39 ID:vsZ
見てる
完結頼むやで

241 :名無しさん@おーぷん :2015/05/26(火)21:54:09 ID:U3B
即興で書く人たまに居るけど凄いなぁ
推敲厨だから絶対無理だ

248 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)05:33:00 ID:vfk
本になったら買うレベルで好き

250 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)12:47:00 ID:ZLZ
読みやすいし、情景が頭に浮かんでくるよう
続きも待ってる

253 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)21:55:32 ID:Gjf
少女「…」
キィ
見習い「あの、少女さん…?」
少女「…ん」
見習い「ああ、起きてたんですか。…あの、どうかしたんですか。ご飯も食べないで」
少女「なんでもない…。ちょっと、食欲湧かないの」
見習い「えっ!病気、ですか?」
少女「ううん」
少女(…そうじゃない)
見習い「顔色も悪いですよ。大丈夫ですか?」ペタ
少女「…」
少女「あの、さ」
見習い「はい?」
少女「男娼、って」
見習い「はい」
少女「…」
少女「ううん、なんでもない。…札遊び、する?」
見習い「え、…はい」
少女(…こんなこと言っても、どうにもならないしな。…忘れよう)

254 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)22:57:28 ID:Gjf
男娼「…」ムク
女客「…ん。男娼ぉ」
男娼「…」
キィ
男娼「…あ」
男娼(…電気、ついてる)
カチャ
少女「う、わ」
男娼「…まだ起きてたの、君」
少女「あ、はい。まあ。…お疲れ様です」
男娼「見習いは?」
少女「部屋に返しました。もう遅いので」
男娼「ふうん」ギッ
少女「…」
男娼「よいしょ」
男娼「…昨日の、またやってくれる?」
少女「はい?」
男娼「抱っこ。してくんない?」
少女「…」
男娼「お願い」
少女「はあ、まあ。…いいですけど」ギュ

255 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:03:08 ID:Gjf
少女「…」
男娼「あー…疲れた。もう面倒くさいよお…」クタ
少女「なんか」
男娼「うん?」
少女「いつもどおり、ですね」
男娼「どういうこと」
少女「だから、夕方のことです。…怒ってるのかと、思ってました」
男娼「怒る?」
少女「はい。…違いますか」
男娼「君にはそう見えた?」
少女「いいえ」
男娼「うん。怒ってた訳じゃない。そうじゃないんだ」
男娼「…まあ、気にしなくていいよ。…怒鳴ったりして悪かったね」
少女「い、いえ」
男娼「それに、指も…。噛んだつもりはないけど、怪我してない?」
少女「してないです」
男娼「そう。なら、まだ気が休まる」ギュ
少女「…どうして、あんなことを」
男娼「…」
少女「男娼さん?」
男娼「…すぅ、すぅ…」
少女「…」ナデ
男娼「ん…」
少女(…理由を、聞きたかった)
少女(だってあの時、…今まで見たことないくらい、悲しい顔してたもの)

256 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:06:50 ID:Gjf
僕、これから何処へ行くの
「ああ?…まあ、着いてからのお楽しみだ」
もうあの家には、戻らないの?
「そうだ」
そう
「…お前、どうして泣かないんだ」

「まあいい。変な子どもだ」
ここ、何処なの
「…色町だ。いろまち。分かるか?」
ううん
「そうか。お前まだ、6歳だもんな」
うん
「まあ、…住めば都、ってもんよ」
僕ここに住むの?
「ああ。そうだ。…ほら、見えるか?あの店で、今日から働くんだ…」
…そう、なの
「立派にやれよ、坊主」


257 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:12:04 ID:Gjf
……

少女「はあ、お休み、ですか」
男娼「そ。まあ少し早いけど、今日は暇をあげる」
少女「あ、ありがとうございます」
男娼「まあ実際、僕昼に用事があるからなんだけどねえ」
少女「そうなんですか」
男娼「夕方に帰ってくるのなら、外出してもよし。ただし行き先を僕にちゃんと言ってね」
少女「…」
少女「じゃあ、病院に行ってもいいですか」
男娼「首都の?」
少女「いや、私の足じゃ無理ですよ…。町のほうのです」
男娼「ふうん。まあ、いいけど。変な寄り道しないでよね」
少女「分かってますよ」

258 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:17:41 ID:sbx
きたか、待ってたよ

259 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:18:54 ID:CUt
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

260 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:19:42 ID:Gjf
男娼「…あ、そうだ」
男娼「少女、手を出して」
少女「はい?」スッ
男娼「どうぞ」チャリ
少女「何ですか、この袋」
男娼「んー、お小遣い?」
少女「えっ、と。いただけません」
男娼「馬鹿。お昼とか足代どうすんのさ。いいから貰っておきなよ」
少女「…でも」
男娼「あー、もうっ。僕君のそういう、遠慮しがちなところが嫌いだよ!好意は黙って受け取ってよね」
少女「は、はい」
男娼「お菓子なり髪留めなり、好きに使ってよ。じゃ、僕準備してくる」
少女「行ってらっしゃい、男娼さん」ペコ
男娼「…」
男娼「う、ん」
男娼「君もね。…気をつけて」

261 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:24:28 ID:Gjf
少女(さて)
少女(昨日の怪事件から半日が経った訳なんですが)
少女(薄々予想はしてたものの、やっぱスルーなのね)
少女(…まあ、いいけども。…考えるだけ無駄なのかもね)
店主「お、いってらっしゃーい」
少女「いってきます」
少女(…なんか、ここに違和感なく馴染み始めてる自分が怖いわね。まだ2,3日だってのに)
=町病院
医者「勿論。容態は安定してますし、歩き回る元気もあるようですよ」
少女「そうですか。よかった」
医者「そうそう、彼から手紙も預かっていますので、どうぞ」
少女「手紙…ですか。ありがとうございます」
少女「…」クス
医者「手術も彼なら乗り越えられるでしょう。安心してください」
少女「ありがとうございます、先生」

262 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:27:34 ID:Gjf
少女「手紙、だって」
少女「…ふふ。らしくないわね」
少女(何、書いてあるのかなー)
少女「…」ピタ
少女(やめた。楼に帰ってから、ゆっくり。ゆっくり見ようっと)
少女「…ふんふーん」
……

青年「あら、おかえんなさぁい」
少女「あ、青年さん。こんにちは」
青年「男娼…とは一緒じゃないのねえ。当たり前か」
少女「彼、用事があるって言ってたので」
青年「用事、ってか仕事よねえーこの場合」
少女「…?」

263 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:31:42 ID:Gjf
青年「あの子、今日は昼から固定客のお屋敷に招かれたのよお」
少女「…そう、ですか」
青年「そう。もうかれこれ5年ほどの付き合いのお客なんですって」
少女「ふ、ふーん」
青年「…妬いてるのかしら」
少女「あのですねえ、どうして私が彼のことを」
青年「あははっ、冗談よ冗談っ。…本気で否定するなんて、可愛いわねー」
少女「そ、その可愛いとか言うのやめてくださいっ。むず痒いんですよっ」
青年「でも私、女性に媚びうるのが仕事なんですもの。やめらんないわ」ケタケタ
少女「…。失礼します」ハァ
青年「あら、ちょっとお待ちよ」クイ
少女「わ、と。何ですか」
青年「私もちょっと手持ち無沙汰だったとこなの。ちょっと付き合ってくれない?」
少女「…は、はい…」

264 :名無しさん@おーぷん :2015/05/29(金)23:36:10 ID:Gjf
青年「んふ、美味しい?」
少女「はい。とっても」モグモグ
青年「そうよねえー。ここのお寿司、今まで食べた中でいっちばん美味しいと思う」
少女「…幸せ、です」ゴクン
青年「良い食べっぷりだこと。面白いわね、少女ちゃんって」
少女(…それ、男娼にも似たこと言われたな。そんなにおかしいかな?)
少女「…」
少女(男娼、か)
青年「あともう一貫いこうかしらー。でも夜キツくなるのもなー…」
少女「あの、青年さん」
青年「なあに?追加?」
少女「…いえ。ちょっと、お聞きしたいことが。というか、その」
少女「相談、があるんですが」
青年「相談?」
少女「…て、おかしいですよね。…すみません、馴れ馴れしく」